ひとりごと♪

３～４日ほど続いた熱が
ようやく今日から下がり、平熱となりました
仕事開始に間に合ってよかった。



ということで？今日は、
昨日行けなかった初詣に行ってきました。
出かけたのは、ネットで調べた近所の神社。



ふ～ん。
家の近くに、歴史のある神社がこんなにあったんだ。



普段、家の近所を散策することがなく、

初詣も毎年、実家近くの春日大社ばかりでしたので、
今回ネットで調べて、初めてその存在に気が付きました。



なんだか得した気分



折角なので、いくつかある神社の内
２つの神社にお参りしてきました。



“今年もよろしくお願いいたします”




初みくじは、１６番「吉」。


「心を清く正しくしていれば願いが叶う」
「努力はむくわれる」


昨日、私が掲げた３つの目標に関する項目が
全ていい内容で、
“吉”なのに、なんだか“大吉”のような内容でした。


パワー充填。




　　　　　　　＊




さて、今日は、
村山由佳著「遥かなる水の音」について。



遥かなる水の音


【内容（「BOOK」データベースより）】

パリで、ひとりの青年が死んだ。最期をともに過ごした同居人は、
ゲイの中年フランス人だった。青年の遺言は「遺灰をサハラにまく」こと。
フランス、スペイン、モロッコ―。
青年の姉、友人のカップル、同居人のグループは、
様々な思いを抱えたまま、遺言を叶える旅に出るが…。




　　　　　　　＊




すごく幻想的で、きれいな作品。
どこか“ポエティック”。



この物語の舞台・サハラ砂漠の「砂」のように
さらさら・さらさら流れるように
物語が進んでいく。



さらさら


さらさら






掴んだ「砂」が
指先から、さらさら自然と落ちていくように

永遠に続くと思われた時間や機会がどんどんと逃げていく。

はっと気が付いた時には、
手のひらには何も残っていない。


「永遠」を当り前のように信じていた人たちが
一人の死、ある事故をきっかけに
そんなものがどこにもないことを悟る。


今を大切に。
今を必死に。


しなかったらいつか後悔するようなことは、
絶対先へ残しておいちゃダメ。やりたいことがあるなら、
すぐやって、今やって。


さらさら


さらさら






「砂」は、風に任せて、自由自在。


何者（物）にも縛られず
私は私。唯一の存在。


人が決めた枠など
いったい何を意味するのだろう。


大切に想う人を
大切にしたい、というその気持ち、
それさえあれば。



さらさら


さらさら






おびただしい数の星
巨大な白い月
果てしなく続く砂丘


自然の大きさに包まれると、
目に見えないものの存在を感じられる、信じられる。

私も、それらを決して否定しない。



科学で証明できないことと対峙している時、
それは、自分自身と向き合っている時とも言える。



さらさら


さらさら




　　　　　　　＊




村山さんって旅行会社に勤めていた経験があるのかな。
或いは、ものすごい旅好きとか。


彼女の作品って、旅行記としても
読み応えがあるなって
いっつも想う。


今回もモロッコに凄く行きたくなってしまった。


いつか機会があって、
かの地を訪れることがあれば、
この本を旅の友としよう。


タンジェ・フェズ・マラケッシュ・メルズーガ・・・
サハラ砂漠。




　　　　　　　＊




村山さんお得意？の“切なさ”を
この作品に求めるのであれば、かなり物足りないけれど・・・


でも私は、またもや自分のいつぞやの気持ちを
彼女に代弁されてしまった。
（物語最後、緋沙子がアランのことを思い出すシーン）


まいったな。