カテゴリ:本・マンガ
今日は、
酒井譲著“「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト” について。 「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト 【内容情報】(「BOOK」データベースより) ベストセラー『はじめての課長の教科書』の著者が、 注目企業での実務経験に基づいて、人材育成プログラムの論理的な背景と、 プログラム導入の実践上のポイントを概説。IT系ベンチャー企業の フリービット株式会社で、著者が実践し、注目を集める育成プログラムを初公開。 * この本、図書館に予約していたんだけど、 そのきっかけを忘れちゃった。 誰かが推薦していたのかな? まぁ、何れにせよ、 今回の私自身の業務替え(人事チームに異動)が この本を読むきっかけになったということは 間違えないですね。 * 【目次】(「BOOK」データベースより) 第1章 何のために育てるのか─人材育成の目的 第2章 誰を育てるのか─育成ターゲットの選定 第3章 いつ育てるのか─タイミングを外さない育成 第4章 どうやって育てるのか─育成プログラムの設計思想 第5章 誰が育てるのか─人材育成の責任 第6章 教育効果をどのように測定するか 第7章 育成プログラムの具体例 目次を見てもわかるように、 5W1H(4W1H?)にそって、 きっちりと書かれている著書。 育てられる側として、 育てる側として、 両方の面から勉強になりました。 どこまで実践できるかわかりませんが、 しっかりと心に刻んでおきたいと思います。 * この本の中でどの章にも繰り返し書かれていたのが 「経験」の大切さ。 座学だけでは真の実力はつかなくて、 「経験」を積んでこそ、太い幹になる。 経験のなかでも特に「修羅場」体験がいいそう(笑) そりゃそうですよね。 誰かの補佐だけをしていたら、 いつまでたっても大きく成長しない。 ある程度、育ってきたら、 立ち向かってくる雨風を 自分の全身で受けてこそ、 責任感も出てくるってことですね。 (もちろん、放置はいけません) * その他、印象に残った点を以下に。 ・これからの人材育成の実務は、「研修のデザイン」ではなくて、 「経験のデザイン」という方向に向かう。 実質的に「人材の現場への放置」を意味してきた OJTの時代も終わり。 勝ち癖をつける(バックワード・チェイニング)方式が 効果的。 ・グローバル化によってもたらされるもの。 軽易~平均的な職務分野が、海外にアウトソースされる。 この位置(平均付近以下の職務能力)にいる人材たちは、 仕事が海外に出て行ってしまう為、 1.勝ち組の道を目指す道、 2.キャリアを追い求める道を諦め、 自分の能力以下の仕事に甘んじる道(貧困)を選ぶしかなくなる すべての日本人がグローバルな人材市場に投げだされようとしている現在、 きちんとした人材育成を打ち出せない日本企業は、 従業員の多くを路頭に迷わせることになる ・欧米企業が人材育成にかけている時間と予算は、 日本企業の比ではない ・組織は、 積極的学習者(組織全体の10%程度) 消極的学習者(組織全体の60%程度) 学習否定者(組織全体の30%程度) という3つのグループに分かれると言われる。 ・「伸びる人材の共通点」 素直であること 好奇心旺盛であること 忍耐力があり、あきらめないこと 準備を怠らないこと 几帳面であること 気配りができること 夢を持ち、目標を高く設定することができること ・成長速度を決める「顧客志向の信念」 1.顧客を大事にする欲求 2.顧客ニーズを読み取ろうとする欲求 3.個人的な関係を築こうとする欲求 4.求められるサービスを提供しようとする欲求 「利他的な信念」 ・経営の近くに行ける人材は、物事を自分の頭で 考えることができる人材(つまり、孤独に耐えられること) ・問題意識を持ち、自分で調べられること ・他人が笑って許してくれる弱点を持つこと ・退職していく人材は、自社の「卒業生」である →卒業生としてフォローしている会社:楽天、リクルート、マッキンゼーなど ↑ この考え方、素敵だなぁ~と思いました。 辞めたら終わりって考え方は、古い。 卒業生に好かれてこそ、 紹介客も増えるってことですね。 また、卒業生を積極的に?再雇用するという視点も 持つようにとのこと。 脱皮できない蛇は滅びる 脱皮は、それまでのぬくぬくとした安定状態から 抜け出すということ。 新しい自分になるという恐怖がついてまわる。 高リスク。 しかし、変化の結果として得られるモノに「希少性」が 生まれる可能性がある。 マジョリティでは、埋もれていく。 マジョリティからの脱却、かぁ。 そういや、先日読んだ、 内藤誼人著「ズルい奴ほど成功する!」(4/29ブログ)にも “「その他大勢」から抜け出せ”って書かれていましたね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/05/05 12:41:34 AM
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