テーマ:劇団四季(528)
カテゴリ:芝居・舞台・ミュージカル
今日は、劇団四季の「春のめざめ」ソワレ公演を
鑑賞に行ってきました。 この演目、当初、 観に行くつもりはなかったのですが、 一番安いC席にまだ残席があったので、 物は試し?と鑑賞することにしました。 【送料無料】春のめざめ オリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤 * いやぁ~。 重い内容です~。 10代後半の若者のお話って聴いていたので、 もっと軽くて明るいと思っていたのですが、 重い。 この重さ、すごくドイツっぽいなぁと思っていたら、 このミュージカルの元となったのが 1891年、ドイツの劇作家ヴェデキントが発表した 戯曲「春のめざめ」とのこと。 やはり、と納得です。 * 自分が十代後半だった時の事を 思い出しながら鑑賞しました、が。 登場人物に、なかなか感情移入できませんでした。 私、自由?に育てられたので、 彼らの抑圧されて、 溜まりに溜まったマグマのような感情と言うのが、 良く分からないんです。 ただ、あの年代特有?の「混沌さ」は 理解できました。 感情が入り乱れて、日々、落ち着かない。 舞台は、それを、セリフだけでなく、 激しいロック調としっとり調の音楽を入り交えて 表現されていました。 また、 若者は、それぞれのキャストに応じた 俳優を一人ひとり当てているのに、 大人は、たった2人の俳優で 衣装替えもなく、全ての役を演じさせるという 演出に驚いてしまいました。 大人は、メルヒオールの母親を除いては個性なく、 厳格で、常識から外れることを忌み嫌う、と表現されていた為、 着替えなども必要なかったんでしょうね。 この舞台の悲劇は、大人が 子供たちと真っ正面に向き合っていないことから 起こっていました。 逃げちゃいかんってことですね。 * <本日の主要キャスト> ベンドラ:林香純 メルヒオール:上川一哉 モリッツ:厂原時也 ベンドラ役の林さん。 1幕最後と2幕最初で、 胸を露わにする、体当たり演技をされているのに びっくりしてしまいました。 ここまでの表現、四季の舞台では珍しいですね。 彼女、歌も演技も上手だし、 この役を堂々と演じられる度胸もあるしで、 これから、四季の中心を担っていく女優さんなのかなって 思いました。 メルヒオール:上川一哉さん。 う~ん。 演技は素晴らしかったんだけど、歌が。。。 彼、高音部分、かなり苦手なんでしょうね。 声が何度も裏返っていました。 ソワレだから??? また高音部の声量も弱い。 そこがちょっと残念でしたね。 * 最後に。 この演目、ハンドマイクが、効果的?に使用されていました。 その点においても、 他のミュージカルとは、雰囲気が異なっていました。 ハンドマイクを持つと、ライブのような感じがしますね。 何れにしても、この演目、 ミュージカルでありながら、 ストレートプレイのようでもあり、 また、ライブのようでもあり、と言う、 一風変わったタイプの舞台でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/10/17 02:43:45 AM
[芝居・舞台・ミュージカル] カテゴリの最新記事
|
|