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2011/01/03
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カテゴリ:本・マンガ
明日からお仕事です・・・orz


頑張るしかないんだけど、
後ろ向きな言葉は発したくないんだけど、
やっぱり憂鬱。


ふぅ。



      *



さて、今日は、昨年読んだ本についての備忘録。



今日のメモは、
杉山隆男著「メディアの興亡」。



私がこの本を購入したのは、5~6年前のこと。

どこかに「凄く面白かった」という感想が書かれていたので、
それを参考に、何の気なしに購入しました。

その後、長い間の積読期間を経て・・・

昨年の終わり頃に、ひょんなきっかけがあり、
読むことになりました。



読みだすと、面白いこと、面白いこと。
なんでもっと早くに読んでおかなかったんだろうと
後悔する程のめり込んでしまいました。


お蔭で?、この本に描かれていた
日本経済新聞社・朝日新聞社・毎日新聞社の社史が
社員でもないのに、すごく詳しくなってしまいました(笑)


2年半程前に、
横山秀夫著「クライマーズ・ハイ」を読んだ時(2008/5/28ブログ)は、
新聞社のことなど全く知らなかったのに
えらい成長?です(笑)



以下、あらすじを引用↓

【出版社/著者からの内容紹介】

コンピューターを導入し、情報産業への転換に成功した日経新聞を軸に、
大新聞社間での技術革新を巡る興亡を描く大型ドキュメント


【内容(「BOOK」データベースより)】

新聞社から活字が消えていく―。
コンピュータで新聞をつくるという壮大な計画にむけて、
日本経済新聞社は動きだした。
アポロ宇宙計画に匹敵する難事業に社を挙げて取り組んだ日経を中心に、
大新聞の変革期に新聞人が何を考え、どう行動したかを活写する、
第17回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した傑作。




      *



この本は、NHKが以前放送していた
「プロジェクトX」そのもの。



どんなことでもそうですが、
何か変化を起こそうと思ったら、
ものすごい大きな力がいります。


この本には、その変化を恐れなかった男たちの、
「全身全霊」をかけて大きな目標に立ち向かっていく姿が描かれていて、
深く心打たれました。


そこには邪心がなく、
ひたむきな熱意があるのみ。

その姿から「美」さえ感じました。



久しぶりに?働くっていいなぁ~って
思わせてくれた作品でした。




      *




また、物語途中、労働組合と会社側が
話し合う場面が何度も出てきます。

これは労働法を勉強している身としては、
たいへん興味深い場面でありました。


日経さんは、これらを上手く乗り越えられていました。
やはり人の心を動かそうと思ったら、
「誠意」なんだと感じました。




      *



ただ、下巻後半は、
毎日新聞社の迷走を中心に描かれているので、
読むのに疲れてしまいます。


迷走中の毎日には、
慢心・私心・変化を恐れるなどの
黒い感情が渦巻いていました。


先を冷静に読む眼を持つためには、
中庸な精神が必要なんですね。



      *



この本は、昭和40年代の新聞業界の転換期を
描いていましたが、
今また、新聞社は新たな変革期を
迎えている、と言えるんでしょうね。


これから先、各社がどのように時代の先を読んでいくか
興味深いものがあります。



      *



労働者の視点、使用者の視点、
どちらから読んでも、興味深い内容だと思います。
オススメ。





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Last updated  2011/01/04 11:38:45 PM


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