大塚国際美術館
今日は、12月に行ってきた、大塚国際美術館について。本物ではない絵画を見に、はるばる?徳島までいくのもどうよ、と思っていた、この美術館。しかし、実際に訪れてみて、そう思い続けてきたことに、ホンマすんません、と深く謝らなければならないと思いました。複製絵画、私、なめていましたね~(^_^;)素晴らしかったです。 *【大塚国際美術館コンセプト】~美術館紹介文より~大塚国際美術館は、大塚グループが創立75周年記念事業として徳島県鳴門市に設立した日本最大級の常設展示スペース(延床面積29,412平米)を有する「陶板名画美術館」です。館内には、6名の選定委員によって厳選された古代壁画から、世界25ヶ国、190余の美術館が所蔵する現代絵画まで至宝の西洋名画1,000余点を大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によってオリジナル作品と同じ大きさに複製しています。それらは美術書や教科書と違い、原画が持つ本来の美術的価値を真に味わうことができ、日本に居ながらにして世界の美術館が体験できます。 *行く前から、色々な人に「この美術館は、かなり歩くので楽な靴で行きなさいよ」と忠告されていたので、スニーカーで訪れたのですが、このチョイス、大正解でした。あそこをヒールであるくのは無謀に近いです。それ位、広大。4時間はゆうに歩いたと思います。それだけ歩いて、ようやく一巡したって感じでした。紹介文にも書かれている通り、この広~い館内には、古代から現代に至る1,000を超える西洋美術作品が展示されています。一般的な美術展の出展数を約100点だとすると、10倍。つまり、10もの展覧会を一度に鑑賞したことになります。。。そりゃ、疲れるわ。しかも、どれもこれも見逃せない超有名な作品ばかり。最初は、有名な絵画たちに、いちいち「わぁ~きゃぁ~」していたのですが、段々、口数も減ってきて、最後は、鑑賞するので精一杯(笑)「あ、モナリザ」「あ、アルチンボルド」・・・。あまりにも有名な絵画が並び過ぎて、おなかが超満腹、ゴボゴボ状態。消化不良を起こしてしまうんじゃないかと思える位の、ホント贅沢な美術館でした。 *複製を見るのであれば、図録などを見ているのと、さほど変わらないんじゃないかと訪れる前は思っていたのですが、絵画の大きさを知る事・感じることってやっぱり大切なんですね~。大きさを知るのと、そうでないのとでは、画家が絵に込めた想いの伝わり方に雲泥の差があると思いました。また、絵は飾られてこそ、その輝きを放つことができるんだなぁって改めて感じることができました。本や図録の中に収められている状態では作品が持つ光が、どうしても抑え込まれてしまう。 *そして、何よりもこの美術館の一番のおすすめポイントは、「環境展示」です。「環境展示」とは、古代遺跡や教会などの壁画をその空間ごと再現した立体的な展示方法を言います。鑑賞者は、その空間に入ると、現地を訪れたような感覚を抱くことができます。例えばこれシスティーナ礼拝堂。私は、実際にバチカンにあるこの礼拝堂を訪れたことがあるのですが、その時にも劣らない感動を、こちらでも感じることができました。本当にお見事でした以前の私は、海外に度々出かけていたので、門外不出等の美術作品を鑑賞する機会が結構あったのですが、休みがなかなか取れなくなった今、国内で、リアルに近い形で作品に触れることができる事は本当にありがたいと思いました。この美術館の構想をされた、大塚製薬グループは本当にいい仕事をされたと思います。 *おまけ1:美術館のすぐ近くからは、鳴門の渦潮船が出ています。セットでの観光も可能。写真は、美術館の庭園からみた、鳴門海峡おまけ2:美術館の案内ロボット「アートくん」に顔診断をしてもらったのですが、私の結果は、ポンパドール夫人でした(笑)輸入絵画■ポンパドール夫人※顔診断とは、美術館内に飾られている24人の人物画(例えばモナリザ)から、顔診断をした人に似た絵を教えてくれるサービスを言います。詳しくは↓大塚国際美術館 HP