赤い風車
今日の朝日新聞・夕刊の動く広告、面白かったですね♪私は、肝心の新聞本文を全然読まずに、シートでずっと遊んでしまいましたホントに動くよ~♪(この広告、大阪版だけじゃないよね?) *さて、今日は、「日展」と「山下清展」に行ってきたのですが、これを記録する前に、映画「赤い風車」について書きたいと思います。 *映画「赤い風車」 1952年作画家・ロートレックの半生を19世紀末の華やかなパリの風景と共に描いた作品。☆ワンコインDVD☆『赤い風車』ムーラン・ルージュ◆いい映画でした~結局、この1週間で2回見ちゃった *今、家に、昨年、ロートレック展に行った時に購入した彼の絵のカレンダーを飾っています。(2007/11/2ブログ)(写真右側↓)タイムリーなことに、このカレンダーの3月と4月の絵は、「Moulin Rouge, La Goulue」↓【アートポスター】ムーラン・ルージュ・ラ・グイユ(60cmx80cm) -ロートレック-この絵は、この映画の最初のシーンのテーマにもなっていました。お蔭で、のっけからぐいぐいと映画に引きこまれてしまいました。 *この映画で、印象に残ったことはたくさんありましたが、その中でも一番、心に響いたのは、「色彩」と「心情」でした。 *まずは、「色彩」この映画、画家を描いただけあって?すごく色彩豊かに撮られていました。出てくる女性の服の色が、とても鮮やか私は、まずそこに惹かれてしまいました。紫・黄・橙・青・赤・黒・緑・・・この色を観ているだけでも、19世紀末のパリは華やかだったんだなぁ~って感じることが出来ます。でも、実際は、夜の街の話で「華やか」とばかりは言えないんでしょうけどね・・・そんなダークな(貧しい)場面も映されていました。 *それから、「心情」これは、もちろんロートレックの“心情”です。もう、観ているのが辛くなる位、よく描かれていたと思います。小さい頃から、障害者としてコンプレックスを抱えていた上に、心無い人達からの、ひどい差別的発言・・・彼は、これらにより、自分の気持ちに正直に向き合えない程、心に深い「傷」を負っていました。それは、決して癒えることが無く、より深く深く彼の心を蝕んでいきました。「愛情」を人の何十倍も欲したのに、その心の傷から来る不器用さ故に「愛」に真正面から向き合うことが出来ず、結局、自分自身を潰すことになってしまいました。 *【ここから少しだけネタバレあり!】私がこの映画で、一番好きなシーンは、ガス自殺をしかけたけど、結局、“絵”に救われて死ぬのを止め、窓を大きく開けた場面ですあのまま、好きな「絵」だけに没頭できたらお酒に逃げることなく、もっと長生きしたかもしれないのに。。。そうできなかったのは、彼が一番求めていたのが、人の「愛」だったからなんですね。何かよくわかる・・・ *最後に微笑みながら、楽しかった頃のことを思い出していたシーンに、ぐぅっとなりましたあの頃が、彼にとって一番幸せな時期だったのかな。↓詳しくは赤い風車(1952) - goo 映画 *追:あ~、近々、またどこかでロートレック展しないかな。 映画にたくさん、彼の作品が映されていたので、 すごく作品を観に行きたくなっちゃった~追2:BSの国会中継の為、急遽、放送中止?となった、この映画。 見る機会を頂き、本当にありがたいことです m(__)m