カテゴリ:☆九死に一笑☆
一昨日のことだ
ちび2が絵の背景になる景色を探しに行きたい 狭い道で日本家屋が並んでいるところがいいとのこと それならってことで、ママと3人で東山界隈を散策していた 天気が良く、ものすごいひとでだった 知恩院、円山公園と通り、二寧坂、三寧坂を通って清水の方へ向かっている最中だった 今時、京都に来られた女性が1日だけ「舞妓はん」の格好をして町を歩く『なんちゃって舞妓』がはやりのようで、この日だけでなんと2~30人位のなんちゃって舞妓はんを見かけた なんちゃってに批判的な人もいるが僕は大賛成だ 何故ならなんちゃってさんは、本物とは明らかな差異がある 立ち方歩きかた、物の持ち方などなど やはり朝から晩まで稽古とお座敷に明け暮れる本物はオーラが違う 京都人が見れば瞬間にして真贋の別は分かります 京都観光に来られた女性が「舞妓はんっていいなあ、かわいいなあ」と感じ着付けとお化粧をしてもらい記念写真を撮る でもせっかくだから京都の街中を歩いてみたい そして旅から帰ったら、写真を見て「ああ京都って大好き」って感じてまた家族や友達や恋人を連れて来てくれる なんちゃってさん、がんばれ! なんてことをワイフと話しながらニ寧坂の途中まで上った時のことだ それを見た瞬間僕の思考回路はビジー状態 僕の目の前には歳は30代後半背は低め、顔は藤山直美さんを膨らませた感じの舞妓とは似ても似つかないなんちゃってさんが足を開いて仁王立ちし大きな口を開けて大笑いしていたのだ 僕は冷静な今ならこの勇気あるチャレンジャーに拍手を送ることができるが、この時はあまりに唐突で僕の脳みそは「お笑い」にスイッチされた まずい 僕は大急ぎでなんちゃってに背を向けた その時ちび2が僕の耳元で低く言った 「あの舞妓はん、歯に口紅ついてるんですけど」 こらちび2! 父が涙目で笑いをこらえてるのになんちゅうこと言うねん! その時、坂の下手から小学生の男の子2人が駆け上がって来た そして僕らの前を通過する瞬間、大声で叫んだ 「にせ舞妓~っ」 それ以降僕の脳みそが変調をきたしたことは言うまでもない そして、変調を来したまま、僕は夜、楽団の練習に参加した 指揮のC(つぇー)は言った 「パパさん、何かあったんですか?」 「いや、別に」 「なんか、今日おとなしくないですか?」 「いや、別に」 「いやいや、何かあったでしょ?」 「別に…」 さすがに、昼間のことを形態模写交じりで説明できるほど、僕には力が残っていないのであった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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