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2008年07月11日
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一夜明ければユースとのジョイントコンサート

つい2年位前までは、自分がこんな大きな舞台に載ることなど一生ないと思っていました

以前所属していた吹奏楽団は、それなりに居心地が良かったしこのままずっと吹いていこうかと思っていました
しかし、その一方で歳ばっかりくっていて、楽団に対して演奏面でも企画面でも入り込んでいない、やりきっていないという不満足さがくすぶっていました

そんな時に知ったのが、このグリストブラスバンドでした
今も吹奏楽界の大多数の人が思っているように、僕も
「金管バンドは小学生のクラブ活動」
のように考えていた

グリストは、練習場所が近く(車で10分)、前の楽団は小一時間かかっていたストレスから、1度見学に行ってみようと思いメールを入れた

すぐに「見学に来てください」という返信が返って来た
その返信をくれたのは、副代表のニャンさんでした

ユーフォを持って物見遊山で行った見学
そこで僕はニャンさんの、ユーフォ超絶技巧を目の当たりにしてしまった

グリストのどの奏者と比べても自分は幼児のような技量だった
とんでもない場違いなところへ来てしまった

丁寧に礼を言って帰ろうとした時だった
ニャンさんは言った

「あいにくユーフォは定員が埋まっているんです。もしテナー(テナーホーン)なら、奏者が足りずに困っているのですぐにでも来ていただきたいんですが…」

テナーとやらいう楽器の方を見ると、ぽんさんが人指しで楽器を示しながらこちらを見て笑っていた

僕は少ない小遣いをはたいて買ったユーフォであったが、この楽団ではこの楽器は出番がないだろうなと思った

しかし、果たしてやったこともないテナーとやらがそんな簡単に吹けるはずがない

ニャンさんからメールが来た
「テナーをご用意しますので一度吹いてみてください」

だめでもともとやん

そんな気持ちで再度見学に行った
たまたまぽんさんはお休みだった

貸してくれた楽器は、ユーフォ吹きならあこがれるベッソン社のシルバーのテナーだった

指揮者は言った
「パパさん、楽器は持って帰って練習してくれたらいいですよ。来来週の本番出ませんか?」

突然見学に来た海のものとも山のものともつかぬおぢさんに対して、指揮者は大事な楽器をポーンと貸して、本番に出ないかと…

僕に断る理由は何一つなく、反面辞退する奥ゆかしさも兼ね備えていなかった
今から思えば、当時はたまったま軽めの本番で、超難解な曲ではなく、何とか初回の本番を終えることが出来た

本番後、にゃんさんは言った
「今夜打ち上げをしますから来てくださいね」

行ってみるとエキストラは会費が要らず、無料で招待してもらいました
僕は、こんな楽しい思いをして、自分だけお金を払っていないことに後ろめたさを感じていた

代表(背後マン)は言った
「パパさん、一緒に吹きましょう!ブラスを京都に根付かせるのに力を貸して欲しいんです」

力を貸すって言ったって、僕はグリストの誰より下手くそな奏者…
そんな僕にこの若者は真剣に誘ってくれている

次の練習日、僕は入団届けを書いていた
入団してるみると、貸してもらっているこの高価な楽器を万が一にでも故障させたら大変だという気持ちにさいなまれることになった

それなら自分持ちの楽器が欲しい
僕は代表の世話で、夢にまで見たベッソン・ソプリンを手に入れた

その後、クリスマスコンサートを終え新年会を過ごし、新役員の選挙になった

そこで多数の投票を得ていきなり広報担当となってしまった
僕は内心思った

「オマエら、そんな簡単に人を信用すんなよ!オレが次の定演つぶしてしまうかも分からんやないか!」

入団してわずかふた月の人間を広報に据えるなんて、クレイジーとしか言いようがない
次の定演、入場者がゼロやっても知らんぞ



しかし、その反面、今までの楽団で役付になったことがなかった僕は、いきなりやる気に火がついた

何としてでもみんなの期待に応えたい
これでいいのか悪いのか手探りであったが、定演のプログラムを作り手当たり次第にチラシを撒きまくった

そんな中で僕の初めての一回目の定演が終了

立ち見のお客様まで出た舞台に気をよくした団員は、翌年は大ホールでやろうと言いだした

しかし、僕は仕事では人事異動で忙しい部署に…

そしてチラシを作り、広報をして売り込み、プログラムも力を入れまくったのが去年

前年の倍のお客様が来てくださった

うれしかった…

でも、職場での仕事を確実にすれば絶対に楽団の広報をやりきれるはずがないのもまた事実だった

そこで、僕からバトンタッチしてくれたのが救世主のセンちゃんだったわけ

そして今回このような、とてつもないビッグなイベントに出ることになった

僕は、場違いな人間だと排除せず、楽団で新しい一面を開かせてくれた指揮者やにゃんさん、一回りも二回りも年が上でやりにくかっただろうに、いつも笑顔で指導してくれたぽんさん

そしてぽんさんは今回の大きな大きな本番でソロを僕に譲ってくれた
赤ちゃんのお世話があるから仕方ないと言えばそれまでだが、今まで長いこと楽団のソロを守ってきた彼女は、今回も当然ソロを担当したかっただろう

そう思うと、ありがたくて、申し訳なくて、もったいなくて涙が出そうになるのだ

こうした温かな人達がいて初めて今の自分があるのです


明日は、感謝を忘れずに吹きたい
こんな自分を認めて受け容れてくれたみんな、ありがとう

明日は、多分、実力以上の力が出るだろう
きっとお客様が絶句するような、すごい演奏が出来るに違いない

僕はやる。やることが周りの人への最大の感謝の表現なのだ
みんな、本当にありがとう

ありがとう…

    ありがとう…





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最終更新日  2008年07月11日 23時10分13秒
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