カテゴリ:パパのブラス的日常
今日は京都駅ビルで、吹奏楽連盟主催の「駅の音楽会」が開かれ、わがグリストブラスバンドも4曲吹かせていただきました 駅ビルの中央大階段室町小路広場には上の写真のような立派なクリスマスツリーが飾られ、早くも冬の趣があります 僕らがトップバッターなのでゆっくり準備が出来るので気楽です 開演前に階段を横から除くと、まだ30分位あるのに席の約半数にお客様が座ってくれていました よーし、やる気が沸いてきた~っ 指揮者は言わずと知れた、福ちゃん 彼は何でも、トロンボーンのMasaくんと朝まで飲んでいたそうで、いつにも増してハイテンションである 指揮者から演奏前の諸注意…といえば聞こえはいいが、死ぬほど馬鹿馬鹿しいギャグや、下品な形態模写を見せられ早くも団員の頭のスイッチは変調を来す… そこにやおら変な小父さんが立ち上がり奏者に向かって、「おお~い、写真撮るぞ~っ」とカメラを向ければ団員も団員で はい、この調子 普通の楽団なら、演奏前の数分は緊張の極致でみんな顔がこわばっているよねえ… こんな不真面目な団体が出てきて、連盟の皆さん、気に障ったらいつでも除名してね 演奏が始まった タラのテーマでは、福ちゃんから予め「弾けきって吹き捨ててください」と指示されている 僕は今まで体力の限界まで力を込めて吹いたことは一度だけあるが、それはラストの曲だった タラは2曲目、ええい、ままよ 僕はかつてない音量でタラのテーマのモチーフを吹いた 視界がびよよーんと、揺れた… 酸欠直前で演奏を終わると福ちゃんはこっちに向かって 「パパさん、ナイスワーク」 って親指を立てて見せた 彼は、滅多に人をほめることが無いので、これで僕のやる気に更に油が注がれた ラストはメロティショップという曲 この曲のラストは、ゆっくり吹いても指が回らないほど細かなパッセージである ここで、速度を落とそうかという話が昨晩の練習の時に出た ところが結局、ここは早いままで吹いた方が面白いかもということになった が、ここで加速すれば多分誰1人まともに吹ききれない まさか、早くすることは無いと高をくくっていた 最後の部分にさしかかるときみんな一斉に指揮者を見る すると… 福ちゃんの眼は、完全にイってしまっていて、首から上はまるで思いっきりスコップで頭を叩かれた皇帝ペンギンのような顔をしている あかん、もうこいつを制御できる者はおらん 皇帝ペンギンは、譜面通り一旦リタルランドをかけた… しかし、眼はイッたまま 次のフレーズに移行すると、今までやったこともないとんでもないスピードで振り始めた 今日はこんなことをやってくれそうだと、感じてはいた 僕はいきなり笑いがこみ上げてきた しかし、死ぬほど早いパッセージである とにかく吹かなければならない しかしおかしくてたまらない 僕は、唇を除く顔部品は大笑いしたまま、指は仰向けになった昆虫よりも早く動き、なんとかラストを迎えた 写真は最後の礼をする指揮者 しかし、奏者は必死で笑いを込み殺しています はっきり言って過労死するかと思いました でも、今までになく楽しい舞台でした ---------------- 今日のステージもまた、先輩のおK女史と若手エンジニアのA女史、マイミクのヌクヌクさん、ワクワクさんとにゃんこさん、更には現在一緒に仕事をしているI先輩が来てくれました たった4曲でしたが、普通の演奏会1ステージ以上のエネルギーを消費しました でも、本当に楽しい舞台でした みなさん、本当にありがとうございました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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