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2009年04月12日
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2009_0412AK.jpg今朝は、久しぶりにさくらを連れて鴻の巣山に散歩に行ってきました

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では、本日の主題
【永代過去帳】
ちび2は、うちの家のルーツに興味を持っていて、僕ら夫婦が買い物に出ている間に、仏壇にしまってある過去帳を姉妹でみたらしい

「お父さん、ここに書かれている9歳でなくなったこの人って知ってる?ものすごく気になるねん」
「亡くなったのが昭和14年。お父さんが生まれる20年もまえのことやなあ」

僕はこの人のことは亡くなった祖母からよく聞かされた
幼い頃から、とても頭が良く優しい性格で祖母はそれはそれは可愛がっていたらしい

その子がわずか9歳の時、脳膜炎を患い、祖母の必死の看護にも関わらず、息を引き取った

その時の様子は祖母は、生涯僕に話し続けた

何日も意識が無かった
その子が、無くなる当日意識が戻り、祖母にこう言った
「お母ちゃん、ええ匂いがして来た。大勢ごえんさん(僧侶)が迎えに来てくれた。あ、おじいちゃんもおるわ。お母ちゃん、もうこんな着物脱いで行く。(僧侶の)衣着せて」

そう言いながら、本当に満足そうな表情を浮かべながらその子は臨終を迎えた

「ちび2、そやから、僕のおばあちゃんは、死後に極楽浄土があり、自分も死んだらそこに行くということを寸分も疑ってなかったんや」

そう言いながら、僕は過去帳に載っている人の名と続柄、享年と臨終の年を紙に書き、家系図を書いてみた

すると、曾祖父に当たる人は、最初の妻(享年29歳)を亡くしている
そのわずか10日前には子供が亡くなっている
多分出産によるものだったんだろうか?

若い妻を亡くした時の悲しみはどんなにか大きかったことだろう

「お父さん、私らもここに載るの」
「いや、お前らは嫁に行ったら行った先の過去帳に載ることになる」

「3人とも嫁いだらこの家は絶えるの?なんだか嫌やな」
「でもな、この家の名字が残るとか絶えるとか、そんなことは小さい事やぞ。うちの過去帳には安政年間からしか載ってないけど、平安時代にも奈良時代にも縄文時代にも、そこには僕らにつながる先祖がいたはずや。うちの名字が絶えても、命が次の世代につながっていくなら、それはそれでええと思うんや」

そう言いながら、僕は家系図の末尾に子供3人を書き足した
脈々とつながっている僕らの命

決して粗末にしてはならない
そう感じた1日でした





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最終更新日  2009年04月13日 00時13分07秒
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