カテゴリ:スピリチュアル
夢の中で正夫は旧日本軍の兵士でした
戦争末期の大雨の降る戦場でした 自分達には、援軍食糧の補給もなく、敵の奇襲と飢えのため、仲間の兵士はバタバタと死んで行きました ある時、年配の兵士がやって来ました 「戦闘で死ぬのは止むを得ない。しかし、毎日、子供みたいな若い上官に理由もなく殴られるのには、耐えられない。どうかこの場でオレを撃ち殺してくれ」 確かに、その兵士に対する上官の制裁は、尋常ではなく、このまま戦いを続けて犬死にするなら、一刻も早く死にたいという気持ちも分かりました 「分かった。今までありがとう。さようなら、○○」 正夫は、老兵と固く握手をして、静かに横たわり、目を閉じた老兵の額に銃をあてがい、静かに引き金を引きました 「そこで何をしている!」 振り返ると、そこには、若い鬼の様な上官が立っていました 上官は、激怒するかと思えば、せず 「俺も死にたい。殺してくれ」 と、頼みます 正夫は、無責任さに呆れましたが、このままこいつが生きていれば、兵士は不幸なだけだと思いました 上官は死んだ老兵の隣に横になりました 正夫は上官の額に銃をあてがい (死んでからお前はしっかり罰を受けろ) という気持ちで引き金を引きました 数分前までは元気だった2人は、2体の骸になりました 正夫は、自分も死のうと思いました 自分の手で、仲間を2人も殺してしまった以上、生きて帰ることなど許されない 正夫は自分の眉間に銃を当て、引き金を引きました 全ての景色が消えました 次の瞬間、正夫はどこかの家の仏壇の前にいました 飾られている写真は、あの老兵でした どうやら、正夫は死なずに日本に戻り、老兵の家にやって来たようです 老兵の息子は、言いました 「父がどんな思いであなたに介錯を頼んだか、遺書でよく分かりました。あなたが訪ねて下さって、きっと父も喜んでいるでしょう」 線香をあげようとして、正夫は手が動かないことに気づきました どうやら、自殺を計った時に、脳に損傷を受けて、障がいが残ったみたいでした あの絶望的な戦場で自殺を計った自分を、助け、日本まで連れて帰ってくれた誰かがいる あの老兵を死なせたりしなければ、彼もまた、帰って来れたのではなかったか 深く悔やみ、うつむいたところで目が覚めました ------------------ 忘れないうちに、記録しないと消えてしまうので、日記に書きました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年06月20日 07時50分30秒
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