シカの赤ちゃん
奈良市の中心部にある奈良公園5月中旬から7月初旬にかけて春日大社境内の鹿苑では毎年200頭前後のシカが生まれる。その後公園に放されるのは7月中旬になってから生まれだときには体長60センチ、体重3キロの赤ちゃんは2年もたてば立派な成人になる。シカの赤ちゃんの愛らしい姿に、思わず近寄って触りたくなるが「母シカは産んだばかりの子どもを守ろうと、近ずく人間を前足でたたくこともあります」と鹿愛護会の職員は話す。鹿せんべいを食べに来るシカをペットのように考えてしまいがちだが、彼らは都会に住む野生動物。元気に公園の芝生の上を飛び回る姿は、遠くからそっと眺めておくだれにしたい。