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昨日買ったアサカメの五月号に
『Kodak、全リバーサルフィルムの生産中止』 の記事を見つけかなり落ち込んでいます。 kodakの日本代理店である加賀テックからはなんの発表もなかったので安心していただけに余計にショックです。 黄箱(Kodakフィルムの総称、理由はパッケージが黄色いから)とは高校生からの付き合いです。当時”やや軟調”だったフジフィルムのネオパンやネオパンSと比べて初めて使ったTri-Xはカリッカリの硬調であたかもモノクロに於ける自分の表現力が上がったんじゃないかと軽い勘違いをしたものです。 今はどちらかと言えばネオパンが硬調でTri-Xの進化系であるT-MAXはやや軟調ですけど芯をしっかりと残した軟調は非常に好ましく思えます。 カラーフィルムを使うようになってからも黄箱は桜上水の期待を裏切りませんでした。コーポレートカラーの如く暖色系に振るフィルム特性はCarlZeissレンズの油絵っぽさと相まって非常にいい写真をたくさんたたき出してくれました。フジフィルムはどちらかと言えば寒色系に振る(特に光量不足のとき)ので当時青玉の非常に多かったVoiktlander系レンズと相性が悪く、必然的に桜上水は黄箱ばかり使うようになったのです。 翻って、モノクロフィルムでもフジとKodakの特性の差ははっきりしています。 相手はモノクロなんだからそんなものあるはずないのですが……でもやっぱり黄箱で撮った写真はどこか黄色いんですよねー そのKodakがカラーリバーサルフィルム全撤退とは……時代の流れとはいえかなりショックです。幸いにもカラーネガフィルムとモノクロフィルムは残りましたがこれも昨今の事情を考えるといささかおぼつかない状況です。 そんな中でフジフィルムの健闘は讃えるべきものでしょう。色表現特性にやや癖があるもののベルビア、プロヴィアなどの名リバーサルは健在です。しかし桜上水が生きてる間に持つかどうか… そんな中で、昨今フィルム写真が再びブームとなってるのはなんとも皮肉な結果としか言いようがないです。が、逆に考えれば『フィルムを使うユーザーが少なからず存在する』ということを各フィルムメーカーはしっかり認識していただきたいです。 現在桜上水の手元に残ってるKodakのカラーリバーサルははおおよそ6本のE100Gです。一生写真趣味を続けるには些か少ない数ですが、宝物のように使っていきたいと思ってます。 いつか再びコダクロームが復活するその日までは お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/04/21 04:55:01 AM
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