さっき、「まめ蔵」という言葉が、
トレンドランキングの6位に入っていたので、
みんなのツイートを読んで見た。
今日の、NHKさんの番組、
「プロフェッショナル仕事の流儀」では、
「ワンちゃんスペシャル」というテーマで、
ペットに関わる人達の、仕事に焦点を当てていた。
で、私が見たのが、「まめ蔵」と呼ばれる
人になつかず、飼い主を攻撃するため、訓練士に預けられた、
小さい柴犬の姿・・・。
画面に映る訓練士さんの訓練は、かなり厳しくて、
「うわ~、これ。視聴者からワンサカ電話が鳴りそう・・・」
な、ちょっと一見暴力的にも見える、まめ蔵への扱いで、
案の定、放送後、訓練士さんのやり方に対して、
批判的な意見も出ていた。
柴犬は、「ギャー!」と泣くそうな。
「イヤだ~~!!!」という代わりに、「ギャー!!」
犬の声とは思えないような、すごい鳴き声だった。
柴犬の場合は、この鳴き声のせいで、
飼い主さんたちが、「動物虐待」をしていると思われて、
通報されたりするそうな。
確かに、ものすごい声だった。
飼い主が、飼い犬にかまれるという事件って、
確か5~6年前くらいに、ちょっと話題になってなかったっけ。
その時に聞いたのが、
「犬は、ボスを中心に、群れで生活するらしい。
普通は、その家のお父さんだったりお母さんだったりが、
ボス的な役割になるそうだけど、最近のペットブームでは、
自分の子どものようにかわいがりすぎて、甘やかせるため、
犬が、『自分がボスだ』と勘違いし、飼い主に対して攻撃的になる」
と言う話だった。
番組では、飼い犬が攻撃的になる理由として、「遺伝」もあるって、
言ってたけど、どんな遺伝だろう。
「気が強い犬の子は、気が強い???」
確か、飼い主の赤ちゃんをかみ殺した犬も・・・・。
・・・。
この訓練士さんのお名前は、中村信哉さん。
以前は、警察犬の訓練士をされてたそうな。
今は、一般家庭の「暴れ犬」くん達を、
「飼い主に牙を向けないワンちゃん」に、変身させるため、
毎日格闘されている。
何か月預かっても、何をしても治らないワンちゃんは、
なんと、この中村さんが、ご自分で引き取って飼っておられるらしい。
すごい・・・。
可愛い従順なワンちゃんではなく、「暴れ犬」を。
で、訓練の様子の中で、出てきたのが「まめ蔵」
名前だけじゃなく、かなり小柄で可愛い柴犬くんでした。
でも、「ギャ~~!!」「ギャ~~!!」と、
ものすごい声で、抵抗・・・。
それを、小さい(音の大きな)棒を使って、
バシッ!バシッ!と、叩くので、
見ているこっちが、すごくつらくなる。
でも、ほんとに言うことを聞かない「まめ蔵」が、
最後には、嬉しそうに中村さんの後を追い、
嬉しそうに、中村さんに抱っこされてるのを見たら、
あれは、動物虐待じゃなく、やっぱり「しつけ」なんだって、
わかる・・・。
でも、「叩くことは、しつけじゃなく暴力」という認識が、
最近、私たち人間界では、当たり前になってるだけに、
この「棒を使っての、厳しい訓練」が、
一般視聴者の皆さんに、どう映ったのか。
ちょっと心配だったりする・・・。
でも、飼い主が「お手上げ状態」になっちゃったペットくん達は、
あっさり「殺処分」になるって聞いちゃったら、
竹の棒でも、ムチでも使って矯正して、
早く飼い主のところに、返してあげてほしいなって、
思ってしまいます。
・・。
こないだ書いた、「盲導犬」の最後の話。
盲導犬としてデビューする前に、
子犬を、一般家庭で育ててくれるボランティアみたいな
システムがあるらしく、
ハーネスを付けられて、利用者さんのペースでゆっくりと歩き、
「ペット」ではなく、「働く犬」として、何年も奉公したあと、
高齢になったその盲導犬を、
子犬時代に育ててくれた家庭が、
また引き取ってくれるという、感動的な美談もあれば、
子犬時代だけ可愛がって、老犬になったら、誰も引き取らないって、
そういうケースのほうが、多いって聞いて、
すごく心を傷めたっけ・・・。
なので、子犬を預かって可愛がってくれる人は、
老犬になって(盲導犬のお仕事を終えて)戻ってきたワンちゃんを、
大事に飼ってくれることを約束する家庭だけに、
子犬を預かってもらうべきだと思う。
・・・。
この「プロフェッショナル仕事の流儀」の中の、
中村さんが訓練しているワンちゃん達のなかにも、
結局「噛み癖」が直らなくて、
殺されちゃう子達も、たくさんいるんだそうで、
胸が詰まります・・・。
・・・。