シングル母のアメリカ暮らし

さていよいよ６月末予定の引っ越しにむけて、かわいいお尻に火がついてきた。（ついでに半分くらい燃えてくれ、尻。）

おとといインターネットで希望に添う物件をリストアップした。
そしてきのうより、片っ端から見て回っている。なにしろ外側とご近所を見ない事には始まらない。

私は本業の他に副業もやっている。外国から移住してくる方に、生活を始めるためのお手伝いをするという仕事だ。月によってはこちらの仕事の方が忙しい。まず最初にするべき仕事は「家探し」だ。

という訳で、私は家探しのプロである。

誰がなんと言おうとも、自分でプロだと思えばプロなのである。

その経験から言える事は。



外が汚い家は中も汚い。（あたりまえ？）



今住んでいる家がそうだ。何故こんなところに住んでいるかと言うと、それは何かのたたりか、事故のようなものだ。ある日物件を探し疲れた私は、たまたま通りかかったこの家が、雨上がりで美しく濡れているのを見て、いいうちだと思い込んでしまったのである。おまけに後光までさしていたのだ。庭もとても広い（あとてその庭は猫のトイレと化していた事が判明）。間取りも悪くない（悪くないが水道周りなど故障だらけだ）。そして経済的な事もあるが、とにかく１年ででるはめになった。きっと悪魔の仕業だったに違いない。

とにかく外がきれいなら、中はたいていきれいだ。
大家がよくメンテナンスするということだ。

そして何より大事なのはご近所。
ここはいいかな、と思うところがあったら、夕刻または夜にまた行ってみるといい。昼とは様子が様変わりしている事もある。
道路に車が重なり合うようにして止まっているところなどはやはり敬遠したい。車通りも多いだろうし、せまい家に何人もの人がごっちゃに住んでいるという意味でもあるのだ。もちろん週末でパーティなどがあるときは別だが、そういうのとはちょっと違う「雰囲気」があるものだ。

ベイエリアは高い。
私の今住んでいる家はちょっと家賃が高いので、価格設定をかなり下げなければならない。
予算は１３００ドル（ひくーい）。
こんな値段では、とてもじゃないが一軒家は無理である。

しかし、いろいろな理由から、あまりアメリカのアパートには住みたくない。
上や下から物音が聞こえてきたり、子供たちに「下に響くから静かにしろ」と一日中言わなければならないのも嫌なのである。

そしてガレージはかならず欲しい。
物置にするためだ。

できたら、猫の額でいいからお庭も欲しい。
ちょっとしたハーブや野菜なんかも植えたいのだ。

そしてなるべくなら、お隣と壁を分かち合わないで住むところがいい。
先日、友人の別れたダンナが「ゆうべは隣の部屋の奴らがずーっとHしているのが聞こえてきて眠れなかったよ。』というのを聞いて、頭がクラクラしたものである。そうか、そういうこともあるのだな。息子たちを健全な青少年に育て上げるには、そういう煩悩の雑音を聞かせてはならない。

うーむ。
予算内でそういう条件を満たすのは・・・・



真ん中にガレージ、両脇にドアという作りのDUPLEX、である。



早速狙っている地域をしらみつぶしに探し、リストアップ、そして車で見に行く。
あ、この近所は何かやだ。X
何だよ、庭の向こうはフリーウェイじゃないか。X
送電塔の真下なんですけど（涙）。X
・・・・・すんげーきたねーうち・・・・・。X


こうしてリストから、「勘弁してくださいよ」物件がどんどん消去されていく。そして今度は、部屋の中を見てみたいと思った家の大家、または管理会社に電話をするのだ。

ここでひとつ言っておきたいのは、半分は留守番電話だという事だ。そして何故か、電話を返さないやつらが多いという事である。仕事でもさんざん経験しているのだが、４割方は電話を返してこない。そして２度目のメッセージでそのうちの半分くらいがやっとコンタクトをとってくる、というありさまである。

何はともあれ今日はそのうちの１件を見に行った。
外はマアマア、そんなに素晴らしいというほどではない。
中に入ってみると。ふーむ、悪くはない。
部屋とリビングはすべてフローリングだ。
私は家ダニ関係でツライ思いをした事があるので、フローリングが好きだ。
庭はせまい。でもじゅうぶんである。
ガレージと奥のランドリールームが広い。ただ難点は家から入れないという事だ。
ダイニングエリアがせまい。今使っているテーブルはとても入らないだろう。

でもだいたいの点で７０点合格である。
ただし、予算を大幅に超えている。
１４５０ドル（安いじゃん、って言わないでください。涙）。
いちおう話してみたけど、値引き交渉の余地はなさそうだ。
隣には時々子供が遊びにくるというシングルパパが入る予定だそうだ。
あまり干渉される事もないだろう。

うーんうーん、どうしよう。

確かに贅沢を言っているのかもしれないが、これからしばらくは同じところに住みたいのだ。この前の家には８年住んでいた。できたらもう引っ越し作業はしたくない。（だって大変なんだもーん）
ここしばらくは引き続き、物件探しに専念する。


アメリカにお住まいの皆様、自分の家のこんな点は良い・悪い／使いやすい・使いにくいなどのヒントがあったら、何でも結構です。教えてください。お願いします。参考にします。切実。
（あれ、プロなんじゃなかったっけ、という突っ込みはなしでお願いします。笑）

続く。


今夜は友人宅でごちそうに。
体重は５ポンド減りました。まだまだ道は長いな。