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カテゴリ:アメリカよもやま話
今日の午後、うちの呼び鈴をピンポンと鳴らすものがいた。
外に出ると、そこにいたのは、シンプソンズのお父さんそっくりの、 ギョロ目の親父だった。 「あれは、あんたの車かい?」 彼が指差したのは、うちにきていたYちゃんの車である。 「いや、私のじゃないんですけど。Yちゃーん!」 Yちゃんがでてきた。 彼女の車は去年事故ったおかげでボコボコである。 ささやかな貧乏生活を送っている彼女は、車を直すお金がない。 でも色々見積もってもらったようだ。 最低でも1000ドルはくだらないという。 シンプソンズは自宅ガレージでボディショップをやっていると言う。 そして、今はお金がなくて、大家に払う家賃が足りないそうだ。 だからいくらでも、今日明日中に払ってくれるなら、格安で直すと言う。 何か胡散臭いぞ、と思ったが、悪い人ではなさそうな気もする。 いちおう名刺も連絡先ももらった。 どういうわけか、私の家の、以前の住人を知っていた。 以前ここに長い間住んでいたのは医師の老夫婦で、未だに時々来る郵便とその名前も一致している(どういうわけかこの人たちちょっとした人気者みたいです、過去に何度か彼らはどこへ行ったか聞かれている)。だからといって、それがそのまま彼の信用度を高める訳でもないが。 結局、交渉の結果ぜんぶひっくるめて500ドルということになった。 しかし今日は、彼女も車を使うので明日の夕方また来る事になった。 ついでに私の車も見てもらう。 私は駐車が下手である。 どうも車間の取り方が悪いせいか、過去に何度か壁や柱にこすった事がある。 人と触れ合うのは楽しいが、壁と触れ合うのは最悪だ。 ちょうど2年くらい前にも直してもらったばかりなのだ。 2年前、最初は近所の、普通のアメリカのボディショップに行った。 修理に865ドルかかるという。 げ。冗談じゃないよ、こんなんで? 次に見てもらったのは中国人経営のボディショップ。 見積もりは一気に300ドルに下がった。 よし、決めたと思ったが、この何軒か先にもう一つあったのを思い出した。 一応そこにも行ってみよう。 そしてその韓国人のボディショップオーナーは 185ドルという数字を出した。 865から185。 ボディショップって一体? そして今日、シンプソンズは言った。 75ドル。 まったく同じところを同じようにこすった私の技は 芸術の域に達している。 つまり2年前と同じ状態で見積もってもらったと言ってもいい。 彼の見積もりは破格的に安かった。 できたら頼みたい。 でも信じていいのだろうか、全然知らない人なのだ。 しかも彼のうちに持っていって、直してここにまた持ってくると言う。 私の愛車がメキシコに売られでもしたら(涙)。 明日に続く。 本日の献立: 昨日のビーフシチューとスパゲティ、ほうれん草とベーコンのキッシュ ブロッコリー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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