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カテゴリ:アメリカよもやま話
(昨日の続き)
夕方5時半、シンプソンズは現れなかった。 が、Yちゃんも来ない。 家の前でウロついていたら、向かいの家の前にシェリフの車が止まった。 どうも、向かいの家の車が、夕べBreak Inされたらしい。 何か物音を聞かなかったかと尋ねられるが、私の部屋は奥にあるので気がつかなかった、と答える。慌てて自分の車も調べてみた。 私の車は無事だったが、かーっ、こわいなあ。 ここは高級住宅地の端っこである。(恥じっこともいえる) 端とはいえ閑静な住宅地である。 でも起きる時はどこでも犯罪が起きるのだ。 油断は禁物。 Yちゃんがやってきた。 「あの人、こないよ。」と言ったら、 「あ、さっき電話して遅れるから、っていったら向こうも6時に来るって。」 「なーんだ。」 そうこうしているうちに元夫が子供たちを迎えにきた。 事情を話すと、「そいつは怪しい」と元夫は警戒し、自分も立ち会うと言う。 正直言ってホっとした。 よくアメリカでは、車関係の業者に女子供はなめられる、と言われる。 真偽はわからないが、その可能性もある。 頼むのはちょっと癪だったが、こういう場合、男がいてくれると何かと心強い。元夫もいちおう性別は男だ。 Yちゃんは何故かうきうきしている。 「だって、ボンネットはへこんでいるし、バンパーは曲がっているし、おまけに助手席のドアも開かないし。500ドルで直るんなら、もううれしくって。」 そんなに信用していいのか。Y。のんきな奴だ。 昨日と同じ緑のトラックに乗って、ボディショップはやってきた。 助手席に、スイカのように大きな胸をふたつ備えた奥さんらしき人と、10歳くらいのかわいい女の子が乗っていた。 元夫が、ニコヤカに、だが疑り深く質問していたが、親父は気持よく答えている。私の車の塗料は注文しなければならなかったので、月曜日になると言う。 うちのドライブウェイでやってくれるそうだ。1時間かそこらで終わると言う。息子がボディショップでペイントをやっているので、彼にも手伝わさせると言った。 私たちの目の前でやってくれると言うので、ちょっとホっとした。 元夫の質問に答えた金額も、昨日私に言ったのと同じである。 (当たり前の事のようだが、アメリカではこういう口約束の金額がしょっちゅう変わる事を、何度経験した事か。) まあボったくられたとしても75ドルだ。惜しくはない。 財布の中身とは裏腹に太っ腹な私だ。 Yちゃんの車に乗り込んで、彼の後について家まで行く。 野次馬元夫と子供たちもわくわくしながらついてきた。 遠足じゃないんだよ、あんたたち。 シンプソンズの家には子供がたくさんいた。 そういえば、7人の子供がいるって言ったっけ。 2人は大人で、後の5人はベイビーだと言っていた。 ベイビー? これが? そこにいたのは、5、6歳から、14、5歳くらいまでの 5人の「赤ちゃん」だった。 まあ、腕はともかくとして、 この人なら、車は売り飛ばさないだろう。 正直そうな人だ。 Yちゃんの車も明日にはできると言うし。 もし、これで彼の腕が確かだとしたら、めっけもんだ。 これで、いつこすっても大丈夫。ふふっ。 皆さんにも紹介してあげますね。乞うご期待。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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