シングル母のアメリカ暮らし

今日は最後の遊べる日だった。
明日はもう荷物を鞄に詰め込んで、家に帰るのだ。
そう考えると名残惜しいが、
ちょっとホっとする気もする。

やはり予想した通り、
最終日は華々しく、めいっぱいのプランが詰め込まれていた。
奴ら、相当タフ。
ついて行く私も私だけど。

9時半ー出発。
１０時半ー最初の目的地、Lava Budsに到着。
何千年も前の火山の噴火の跡地で、
辺り一面に溶岩がゴロゴロ転がっている。




１１時半ーLava Budsの近くにある、Lava River Caveに行く。
何の事はない、鍾乳洞である。
懐中電灯を持って中に入る。
中はとても寒く、真っ暗。
延々と続くので途中で引き返した。




１２時半昼食

１時半ー今回の旅のハイライトである、Crater Lakeへ。
世界で一番水の澄んだ、火山湖であると言われている。
車からかいま見た瞬間、その青さに驚かされた。
息子たちも「ブルーの中のブルーだ」と騒いでいる。
まさしくコバルトブルーとはこの事だ。

車でビューポイントを見て回った後、
湖畔まで歩いて降りる。
波打ち際の水の色が、水色～青緑～青と
きれいなグラデーションになっている。
水がとても透明で、何かを落としても、
相当下の方にいくまで見えるという。

湖畔までの下りは２０分の道のりだが、
帰りは急な登りなので、１時間近くかかった。
登り切ったところで、へばってしまった。
ひざがガクガク。
子供たちはとっくに登り切って、水を飲みながら
歌なんか歌っている。
恐ろしい体力だ。

　　　



カラダはへばっているが、気持ちは最高に良かった。
こんなに美しいところ、どうやって作られたんだろう。
神様の仕業としか思えない。

６時にそこを出て、
そこから（たったの）２時間の宿泊先へ向かう。
途中でお腹もすき、ファミレスによる。

目の据わったウェイトレスが、疲れていたのか
ことごとく注文を間違え、間違えたものをそのままにして、
新しいのを持ってきてくれたので、
テーブルの上は、数々の皿で埋め尽くされた。
明日のランチ用にお持ち帰り。わあい。

１０時ー宿泊先着。
お風呂にはいって、後はただただ死んだように眠る。


今回、オレゴン内の国立公園をいくつか回ったが、
国立公園だけの事はあって、壮大な眺めの数々だった。
こういう自然を目の前にしていると、
本当に私たちの生きている時間の単位というものが
いかにちっぽけなものか痛感させられる。
そのちっぽけな、限られた時間の中で
多くの人が笑ったり悩んだり苦しんだりして
生きているのだ。
その営みは未来永劫続くんだなあ、
そのドラマの一つ一つは宇宙にも匹敵するほど大きいんだなあ、
などとガラにもなく物思いにふけったりした。

でも次の瞬間には、今夜のご飯の事に
思いを馳せてしまうんだけどね。

さて。
明日は帰る。

誰が運転するの？
うそ。私？
他に誰もいないの？
もう、運転やだよう。（泣）
誰か迎えにきて。