シングル母のアメリカ暮らし

今朝の飛行機で帰ってきた。

朝の１０時半に空港に到着。
空から見下ろす広大な地図は、壮観な眺めだった。
ここが私の住んでいるところなんだなあ、と
あらためて感慨深い思いに浸った。


１０年前、初めてこの街にやってきた時は、
何ともまあ、殺風景な景色だと、ちょっとガッカリしたものだ。
ダウンタウンもよその大きな都市に比べ、
しょぼしょぼとビルがいくつか立っているだけ。
NYやSFやLAのそれとは比べ物にならない、
みみっちいダウンタウンだと思った。
東京から来た私に取っての最初の印象は、「ど田舎」だった。


それでも元夫との結婚生活のスタートもここできり、
新しい友人もでき、それなりに楽しいところも発掘して、
だんだんこの街に馴染んでいった。


シリコンバレーと通称されるこのあたりは
基本的には治安もそれほど悪くはないし、
１年を通して穏やかな気候。
山に囲まれ、海までも半時間ほど。
夏は暑いが、乾燥しているので不快指数は低い。
何といっても、移民や外国人が、都市の例にもれず多いので、
あまり疎外感も感じず、暮らしやすい。


とはいえ何年かしてふと気づくと、
微妙にそれぞれの国の人の「得意場」があることがわかる。
中心のSJ市は範囲が広いので場所にもよるが、
市のウェブサイトによると、移民では南米系がダントツ。
他に、ベトナム系や日系も多い。
C市は圧倒的に中国・台湾系。SV市は韓国・インド系が集まっているし、
P市は住民の２５％がユダヤ系だそうだ。M市はフランスやドイツからのヨーロッパ移民やロシア系も多いそうだし、LA市やSA市、LG市は昔から住む白人が過半数を占めている。日本人は主にミツワからそう遠くないところに群がっている。


それぞれの街にその国の人達のためのグローサリーがあり、
そういう店を覗くのも楽しみの一つである。
私のお気に入りは、韓国・インド系スーパだ。
ペルシャ系のグローサリーもおいしいお惣菜が充実している。
（ちなみに一番愛しているのはTJ’sです。浮気しません）


そうして各国の民族が、混ざり合うようでいて、
決して混ざり合わないような状態で暮らしている。


去年、東京に帰った時に、新宿まで電車で出向いた。
人の多さにびっくりした。
ここは１０年前まで私が生まれ育って生活していたところである。
何年もの間、毎朝満員電車に揺られて通勤していたのだ。
その私が、人の多さに気分が悪くなってしまったのである。
慣れというのは恐ろしいものだ。


ここも一応は都会だ。
住居費の高さは、NY、SFと肩を並べている。
当然物価も高いわけで、貧乏人には住みやすいところではない。


私は子供たちが大きくなるまで、父親のそばから離したくないので、
ここを動く気はないが、正直言って他に移る事も考えた。
海のそばとか、カリフォルニアの州都サクラメントとか、
メキシコ国境に近いサンディエゴなどが候補に挙がった。
何しろ家賃や家の価格が高いので、ここに住む、というだけで
家計が圧迫されるのだ。


それでも私なりに、ここに愛着を感じている。
前にも書いたが、よそに行って帰ってくるとホっとする。


みみっちいダウンタウンも、今行けば
都会の匂いを感じるようになってしまった。
息子なんかは車の中から
「ママー、ニューヨークみたいだねえ」と騒ぐ。
NYの人が聞いたら、鼻で笑うよ。
いつかNYに連れて行って驚かせてやるからな。


職業を聞けば、おそらく半数が「コンピューター・エンジニア」と
答えるこの街で、私は当分生活していく。
買い物には困らないし、友だちもたくさんできた。
さて、と。あと私に足りないものは何かな？




ところで話は変わりますが、皆さんに質問です。
うちの大家さんが、私の留守中に冷蔵庫を取り替え、
中身を入れ替えていってくれたのはいいのですが、
何故か封を開けたばかりのQPマヨネーズが
無惨にも冷凍庫の中で凍っていました。

解凍したらきれいに分離しちゃっているんですけど。（涙）
誰か、元に戻す方法知ってますかー！！！？？？
いちおう容器はぐにゅぐにゅもんだり、振ったりしてみました。

何で、冷凍庫にいれちゃうんだよッッ。大家！



久しぶりの本日の献立：
究極の健康サラダ（ロメインレタス、アルファルファ、ロケット、トマト、青ネギ、紫たまねぎ、チキン、ナッツ、ロースト豆腐、カテージチーズ）
健康ヨーグルト（ヨーグルト、ブルーベリー、アーモンドスライス、
フラックスシードオイル・シナモン風味）
にんじんスティック＋ハマス（ひよこ豆のディップ）

わっはっは。健康だ。参ったか。