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カテゴリ:旅とキャンプとアウトドア
ここ何年か、アメリカの国立公園や州立公園に行った時に、
ビジテーションセンターをのぞく事が多い。 たいていの大きな自然公園には ジュニアレンジャーというプログラムがある。 たいていは、幾つかのクイズや塗り絵や間違い探し、 といったもので構成されているブックレットなどをもらい、 それを完成させて、パークレンジャーに渡すと、 ジュニアレンジャーとして認めてくれ、バッジなどをくれる。 中にはレンジャーの帽子をかぶせてくれて、ポラロイド写真をとったり、 ビジテーションセンター内の人々にむかって 「皆さん、今日ここに新しいジュニアレンジャーが誕生しました。 カリフォルニア、S市からきてくれたMくんとAくんです。」と 大声でアナウンスをし、拍手を促す。 次男はこれをやられたとき、恥ずかしさのあまり、怒った顔をしていたが、 実は内心、満更でもなかったのを母は知っている。 このバッジというのが、特に男の子にとっては 素晴らしいものに映るらしい。 私の息子どもは、すっかりジュニアレンジャーとして 目覚めてしまったのだ。 このアイディア、実はかなり良いと思う。 その公園の特色を生かしたアクティビティがあるし、 いろんな地形、植物、動物や昆虫のことなども覚えられる。 そして、一番いいのは、自然を大切にするということが さりげなく盛り込まれていたりするのだ。 だから、枝などをバキバキ折ったりする時に ただ単に「やめなさい、コラ」といっても聞かない時でも 「あーあ、ジュニアレンジャーなのに、そんなことしていいのかな」 というとパっとやめる。 ありがとう、自然公園。 今回のビーチでは、海の生物と、ゴミ問題について教わった。 さて、ここで問題です。 1 スーパーのプラスティックバッグを放置しておくと、 完全に消滅するまでにどのくらいかかるでしょう。 2 アルミ缶は? 3 発砲スチロールは? 正解は 1 20年 2 500年 3 永遠になくならない でした。 とまあ、こんな事をいろいろと教えてもらい、 最後にかわいい緑のビニール袋が配られ、 帰るまでにこの袋にいろんなゴミを集めてくれたら、 ゴミ袋と引き換えに、シールをあげると言われ、 子供たちは俄然張り切った。 どこにいくのでも袋を持参し、ゴミを見つけると我先に争ってゴミをひろう。 シールのためには、悪魔に魂だって売りかねない。 なんとうまい方法を考えついたものだ。 子供は小さいビニールの切れ端まで丹念に拾うし、 目線が低いからゴミも見つけやすい。 マーケティングプランナーも真っ青の企画だ。 こうしてまんまと載せられた子供たちのおかげで キャンプサイトはいつもきれいに保てるのだろう。 しかも労働の代価はシール1枚。 人を雇ったらいくらかかるだろう。 うーん、実にすばらしい。(感嘆) そんなこんなで、ジュニアレンジャーというこの企画、 双方にとってなかなかいいことでもあると思うし、 もちろん親にとってもこんな喜ばしい事はないのだ。 いい事は教えてくれるし、退屈しのぎにもなるし、 それになんといったって、タダなんだから。 がんばれ、ジュニア・レンジャー。 本日の献立; 手作りハワイアンピザ、いんげんとトマトとにんにくの炒め煮、 チキンシーザーサラダ、すいか お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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