シングル母のアメリカ暮らし

きのう文具などを買いにOffice Dへ行ったときの事。


必要だったマニラフォルダー１００枚入りの箱をカートに入れ
店内をウロウロしていると「クリアランス」のコーナーがあった。
そのコーナーのものはすべて５０％Offだという。
すると私が買おうとしていたマニラフォルダーと
ほとんどまったく同じものが３箱ほど積んであった。
箱のデザインがちょっとだけ違うのと、箱が少しひしゃげているので
古いものなんだろう。中味をみると何も問題はない。
「ラッキー」と思って、先ほどのを棚に戻し、
このセール品をカートに入れた。


他の買い物も済ませレジに行く。
全部で２６ドル。あれ？思っていたよりちょっと高いぞ。
そこでピンときた。


「すみません、そのマニラフォルダーはいくらですか？」
「６ドル９９」


は？？？？


最初にカートに入れた同じメーカーの、どこから見ても同じ製品は
「４ドル４８」という数字がついていた。
クリアランスは５０％オフだからせいぜい高くても
３ドルくらいだろうと思っていたのだ。


「あの、それクリアランスのところにあったものなんだけど。
レギュラープライスは$4.48ですよね。５０％オフじゃないんですか」
と尋ねると、どうも新米らしい不慣れな店員は
「え？でもこのプライスがでてくるんだから、きっとこれが５０％オフなんですよ。」
としどろもどろ。


んな訳ないだろう。こんなものがもともと１４ドルもするかっての。


「じゃあ、あっちのクリアランスじゃない方、買いますね。
そっちの方が安いみたいだから。」と言って、棚まで戻って取ってきた。


「３ドル９９」


だからさー。全然値段が違うじゃないよ。
箱の横には大きく「４ドル４８」と書いてあったのだ。
安いから文句はないが、本当にここのプライスは信用ならない。


未遂に終わって良かったが、本当にあぶないところだった。
３ドルあったら、もう１個買えてたぞ。


それにしてもこんな事は何も今に始まった事じゃない。


スーパーのレジでもちゃんと確認しないと
セールで堂々と書かれていた値段と全然違うことがある。
恐らくはただの入力ミスであって、騙そうと思っているわけでは
ないのだろうが結果的にはそうなるのだ。
だから「やったー。お買い得だ」と思ってカートに放り込んでも
金を払うまでは信用できない事もあるのだ。


あざとい戦法のものもある。
よくある「Buy One Get One FREE」だ。
例えば１２オンス入りのパスタのところにそれがはってある。
だがその品がほとんど売り切れで、
その代わりに２４オンス入りの袋が並べられていたりする。
だからそれをふたつつかんでレジに持っていくと、
当然の事ながら全然セールの対象ではない。
ちゃんとセールタグには「ちっちゃく」１２オンスとかいてあるので
騙したわけではない、ということだ。


いつも紛らわしい事するんじゃない、SFWY。（お怒りの抗議）


もちろんその場で確認すればいいのだが
いろいろ他のものも買うと、後まで気がつかない事も多い。
まったくハラのたつ商法なのだ。


同様の事は日本食スーパー、ミoワでもあった。
よく金曜から月曜までのセールがあるのだが、一度月曜に行って
セールと銘打っている品を買った。
レジで打ち込んでもらって帰る時に気がついた。
全然セールになんかなっていないのだ。
レジに戻って文句を言ったら、その品は昨日までの特売だと言う。
「ああ、それね、誰かがセールタグをはがし忘れたみたいね」というから
「誰か、なんて言ってないで、気がついたらすぐはがせばいいんじゃないでしょうかね」
とちょっと嫌みを言っておいた。

以後この店でも気をつけるようにしている。
まったく油断も隙もありゃしない。


私はこれでもそんなにお金に細かい方ではない。
「ま、いいか」ですませてしまう事が多い。
だからお金が貯まらないのだが、性分だからしかたがない。
それでもこういうトリッキーな事をされると腹が立つのだ。


それから、これは単に忘れるだけだと思うが、多いのは入れ忘れ。
ファーストフードのドライブスルーなどで時々起こる。
「あ、チキンナゲットがはいってない」
とか
「くそ、ハッシュドポテト入れ忘れたな」
とか。
だいぶ後で気がついた時はもう面倒くさいので
そのままにしてしまうが、
一度子供のキッズミールのおもちゃが入っていなかった事があって
修羅場になりそうだったので、わざわざ引き返してもらってきた。
ガス代を請求したくなるところだ。


お友達のYちゃん（仮名・３５歳）は恥ずかしい忘れ物をしてしまった。
コで始まる名前の避妊具をわざわざたくさんのものと一緒に
「さりげなく」買おうとしたのだが、
家に帰るとスーパーの袋にそれが入っていない。
レシートを調べるとちゃんと打ってあるし、
確かにそれだけが袋に入ってないのだ。車の中も見た。
値段だって決して安くはないものだ。


Yちゃんは意を決してレシートを握りしめ、
店に取って返した。
そして先ほどのレジに行ってレシートを見せ
指差しながら「これが入ってなかったんだけど」といったら
そのおばさんは「へんねえ、コンoームなんてなかったわよ」と
大きな声で言ったのだ。


それを聞いた若い男の店員が、
「ああ、これかな？カートに落ちてたよ」と
高く掲げて持ってきてくれたのだそうだ。


この場合、店はちっとも悪くない。
Yちゃんがうっかり落としてしまっただけだ。（ぷぷぷ）
でもたまに、家に帰って「あ、入ってない。」と言う事があるので
店を疑ってしまったYちゃんを責める事は出来ない。
それにしても、恥ずかしかったろうなあ。

（ちなみにこの体験談は本人の承諾を得て掲載しております。）



皆さんも買い物の際は十分に注意しよう。
レジをでたら、レシートを要チェック。
そして恥ずかしい買い物をしたら、車で必ず点検する事をおすすめする。




本日の夕食：水族館の帰りにPanda Expressでごはん