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カテゴリ:アメリカよもやま話
先ほど、次男を寝かしつけて、
部屋を片付けていたら、 すごい勢いで部屋のドアが どんどんどんどんどん!! と叩かれた。 時刻は7時半。 長男はボーイスカウトに連れて行ってもらっているので、 私と寝ている次男しかいない。 これは恐い、と思って ドアに鍵を閉めたまま、「誰ですか?」と聞くと。 「警察だ。ドアを開けなさい!」 け、け、けいさつうううう? 一瞬、長男が事故にあったのだと思って あわててドアを開けると、暗がりに3人のお巡りさんが立っていた。 ちょっと殺気立ったその険しい顔を見て、何事かと思った。 ドアを叩いた人が「この女を知っているか」と 女の人の写真を見せた。 40代くらいの黒い髪の女性。 顔にはあざや傷のようなものがある。 もちろん見覚えはない。 「知りません。」 すると別のポリスマンが聞いた。 「ここには誰が住んでいる?」 「私・・・ですけど。あと息子が二人。」 「他には?」 「私たちだけです。」 「前には誰が住んでいたか知っているか?」 「あった事はないけど。カップルが住んでいたそうですが。」 「男の名前は?」 「さあ・・・・。」 「RXXXじゃないか?」 「あ、そうかも。その名前の郵便がたまに来てましたから。」 「会った事はないんだね?」 「はい。」 「この部屋は借りているの?」 「はい。」 「大家はどこ?」 「Santa Rosaに住んでますけど。」 「そう。わかった。」 と言って急いで去っていきました。 なんなんだよ~~~!! どんな奴が住んでいたんだよ~~~!!ここに。 確かに「とんでもない奴」が住んでいた、というのは大家から聞いていた。 半年で追い出した、とも聞いていた。 家の中をなかなか見せてくれなかったのは、前に住んでいた人が あまりにも汚くしていたからだ、というのも聞いていた。 入った時にガラス窓に3枚もひびが入っていて、 取り替えてくれたのも知っている。 ペンキも新しくしてくれたし、バスルームもリモデルした。 フローリングの床にもたくさんの傷があるのは知っている。 だけど、警察に追われるような奴だったなんて知らないぞ。 思えば一度、引っ越してから1ヶ月ほどして、 若い女の子が来た事があった。 私の前の住人は今、何処にいるのか知らないか?と聞かれ、 知らない、というと、 「私の父親なの。あのクレイジーなガールフレンドのせいで 彼が今何処で何をしているのかわからないの。 私は父親の事が心配なのよ。」と涙目で訴えた。 可哀相だけど、私は何も知らない、 大家さんに電話してみたらどう?といって、電話番号をあげた。 大家が追い出した。 家の中はめちゃくちゃ。ガラスも割れている。 彼等はドラッグユーザーだった。 クレイジーなガールフレンドが一緒だった。 そして今、警察に追われている。 ひゃあああああ。 どうか、何かの間違いで、「彼」がここに戻ってきませんように。 道理で大家さん、私に入ってもらいたがってたわけだよなあ。 日本人のお母さんと、二人の子供。 何処から見たって、そんなに問題なさそうだよね。 自分で言うのも何だけど、彼等の後がまとして入居したんだから、 大家さんにとっては私の素行が少々くらい悪くたって 家の中がとっ散らかっていたって、 少々子供がうるさくわめいたって 「ノープローブレム!!!」(大家の口癖) だったのでしょうねー。 しかし、警察、こわかったー。 本日の献立: ごはん、豚汁の残り、チャプチェ(韓国ヌードルと肉と野菜の炒め物)、 スンドーフ(豆腐のピリ辛スープ)、りんご お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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