シングル母のアメリカ暮らし

アメリカ西海岸に住む私は、
日本に出遅れる事１７時間、
たった今、新年を迎えた。


紅白もなければ、
除夜の鐘もない。
静かな静かな新年の幕開け。


・・・だったはずなのに
あちらこちらで花火のあがっている音がする。
ダウンタウンの花火だろうか。


部屋の中は何一つ変わっていない。
私の顔も変わっていない。
子供たちは安らかに寝息をたて
ふとんにくるまって眠っている。
でももう新しい年がやって来たのだ。



今、自分はここにこうして一人だが
けっしてひとりぼっちではない。


今しがた、日本の家族とも電話で話をした。
クリスマスには元夫の家族と過ごした。
友人も教会の人もいる。
楽天でも応援してくださる方々がいる。
そして何より大切な二人の息子がいる。


遠く花火の鳴る音を聞きながら、
私は決して離婚で何も失っていないと実感する。
心の中はあたたかいもので満ちている。


花火の音がますます騒がしくなって来た。
大勢の人々がこの新しい年を祝っている。
さようなら、２００４年。
こんにちは、２００５年。


この年が素晴らしい、希望に満ちた１年でありますように。