シングル母のアメリカ暮らし

長男と次男にはそれぞれ添い寝の友がいる。

長男はかなりおおきな、やわらかい亀のぬいぐるみ。
それから小さな手のひらサイズのやはり、亀。
そして１５センチくらいのペンギン。
イルカと犀。迷彩服を来たクマ。


次男はかなり男らしいタイプなのに、
実はカワイイモノ好き。
眠いときは眉間に皺を寄せながら、
「オレのくまちゃんブランケットは何処だ」と探す。


そんな次男の添い寝の友はそのブランケットとたくさんのぬいぐるみ。
ベッドの上の方でハンモック状に吊るしてある布に
大小さまざまなクマのぬいぐるみがやく１０体。
中にはうさぎや犬もいるが彼の趣味は結構正統派。
その熊ちゃんたちにいちいち名前がついている。




左から横に
ベリー、レーリー、レイニー、
ホワイティ、ホワイトクラック、ブーウィー、
Mrs.ウィスカー、Mr.リトル・チャビィ、
そして布団の上に座っているのが
一番お気に入りのレッキー。


すべて次男が名付け親である。
よくもスラスラと出てくるものだと感心する。
すべて英語だというところが
彼の言語背景を物語っている。


それに対して長男の方。



迷彩クマはズーバット（これだけは次男が命名）
ペンギンは、ペンギー（そのまんま）
大きい亀は、カメさん（脱力）
小さい亀は、キューティカメさん（さらに脱力）
残りのネーミングは考えていないそうだ。


長男においてはネーミングセンスはゼロとみた。


ちなみに長男が必ず抱いて寝るのは
大きいカメさん。
正妻ひとすじだ。他の子は置いてあるだけ。
手を出さないところがなかなかえらい。


次男の方はと言うと、
なるべく毎晩別のコと順番に寝ることにしているそうだ。
最近のお気に入りは緑のレッキーだが、また変わるだろう。
この先が思いやられる。


ところで、ネーミングというのは
名付け親の好みがモロに反映されるのだ。


赤ちゃんの名付けだってそうだ。


日本でも、和風の美しい名前を好む親、
洋風のカタカナ風味の名前を好む親、いろいろだ。
アメリカ人でも数多い兄弟の名前はすべて同じ頭文字で始まる、とか
オーソドックスな聖人の名前で統一したり、
聞いた事もないような変わった名前を全員に付ける親、
（息子たちの従兄弟（５人兄弟）がそうだ）
聞いていても親の好みが考え方が反映されていてなかなか楽しい。
そこに移民の自国の名前が工夫されたりもするので、
アメリカの名前もけっこうバラエティに飛んでいる。


うちも子供の名前は悩みに悩んだ。
でもできるだけ、人に「へーんな名前」などと笑われたりしないような、
普通のシンプルな名前がいいと思った。
意味もサウンドもいろいろ考え、生まれた赤ん坊の名前をみながら、
元夫と期限ギリギリまで考え、結局MとAの平凡な名前に決まった。
まあ、結局親が自己満足していればいいわけなんだけど、
それでも名前というのは親からの最初のプレゼントなのだ。
けっこう責任重大だ。


そこへ行くと、ペットの名前や
ましてやぬいぐるみの名前は、もう好き勝手。


うちに過去いたペットは
金魚のウメとキク、
ハムスターのハムちゃんとヒマちゃん。


取り合えず飼う予定はないけど、いつか欲しいのが
犬の「作造」、猫だったら「園子」
何でもいいじゃんねー、好きだったら。
でもある友だちは私と同じ種類の犬を欲しがっていて、
もし家に来たら、名前を「ミシェール」とつけるそうだ。
（この場合のミシェールは口を尖らして、
気怠げに発音しなくてはいけない）


同じ犬でも「ミシェール」と「作造」では
その後の人生における充実度が違うのだろうか。
なんとなく「金持ち犬」と「貧乏犬」に分かれそうな気がする。
あ、だから私ってビンボウなのね。
こんなビンボウ臭い名前、ハンドルネームにしちゃったから。
本当に何にも考えてなかったのだ。
子供のときは寝ないで考えたのに・・・。


明日から、フランソワーズとかそういう名前にするかな。



本日の献立：ごはん、納豆、大根と椎茸と豆腐の味噌汁、
レッドスナッパーのムニエル、ブロッコリー、小なすの浅漬け、
ハムとセロリときのことカキ薫製の炒め物
（おかずがいっぱいあると幸せ。ちなみに写真のおかず（納豆以外）は３人分ですよ）