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シングル母のアメリカ暮らし

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2005.10.22
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カテゴリ:カテゴリ未分類
9歳半の長男Mはやや変わった男だ。
それはもう赤ん坊の頃からはっきりそうだった。


普通の赤ちゃんはいろんなことに興味を示すが、
Mはある特定のことにしか興味を示さなかったし、
またその集中力と言ったら、大人顔負けだった。


たとえば7ヶ月のおすわりの頃、
箱にいろんなガラクタをしまい、ふたをし、
また一つずつ取り出す、をいう作業が大好きだったM。
日本へ行く飛行機の中、ずっとそれを繰り返していたのだ。
作業1時間>食べる>作業1時間>寝る>作業1時間・・・
といった具合だ。


1歳を過ぎた頃、同じ歳の子と水族館に行った。
長男はある水槽の前から離れなかった。
30分もへばりついて眺めていた。
子供の遊ぶコーナーに、丸や四角の積み木があり、
それを同じ形の壁の穴に入れる、というものがあり、
1時間以上も延々と積み木を穴に落とし込んでいた。
一緒に行った同じ歳の子は10分と同じところにいられず、
結局その子の親は彼をその都度どこかへ連れて行き、
また私たちのところへ戻ってくるという有様だった。



1歳半で河原に連れて行った時は、
やはり延々と休みなく石を投げ続けた。
楽しそうでもなく、笑うでもなく、
ただ真剣に石を水面に投げ続けた。
あるご婦人は私たちに「ハーイ」と声をかけ、
トレイルに消えていった。
やがてハイキングから戻って来た彼女は
私たちを見て驚いた。
「まさか、その子はあれからずっと
石を投げていたんじゃないでしょうね。
1時間半よ。まさかね。」
「いいえ、そのまさかなんです。(涙)」
「信じられないわ・・・」


とにかくこの異常集中力の前には、
何の努力も功を奏さなかった。
帰らせようとすると、力の限りわめくのだ。
普段はかなりおとなしかったので、
そのわめきぶりにはど肝を抜かれた。


2才の頃からは鉄道が好きで
まわる模型や車輪を何時間でも眺めていた。
鉄道展示会に連れて行ったときは
朝から夕方までそこを動けなかったのだ。


その頃から、私はちょっと不安になった。
「この子、ちょっとどこかおかしいのかな?」
実際、たまに預けていたデイケアの先生には
「ひょっとしたら、自閉症の気があるかもしれない」
と言われたこともあった。
発達障害の子供たちが集まるグループに誘われたこともある。
そこにいた、発達障害の子を持つお母さんたちにも相談した。


「うーん、確かに表情も乏しいし・・」
「目を合わせようとしないわね、この子。」
「言葉、遅いの?」(確かに遅かった)
「あ、回ってる、回ってる」
(自閉症児によく見られるぐるぐる回りが好きだった)


「うーん、どこかでちゃんと見てもらった方がいいかもね。」


私はわりとそっちの方にはオープンなので、
障害の可能性があると言われても、
凹みもしなければ、怒りもしなかった。
何となく、変だなあ、と思ってはいたので
それが何だか知りたかっただけだ。
自閉症ではないことはわかっていた。
目は合わせないけれど、きちんと言葉のやり取りも出来るし
他の子とも遊べる。喜怒哀楽の感情も出すし、
集団の中でも何とかやっていける。


それでもいろんな心配があったので、
5歳の時にテストを受けた。
高いお金を払って、何時間もかかるテストを受けたのだ。
前にも書いたが「感覚統合障害 - Sensory Integration Dysfunction」
というのが長男の問題だった。
特に皮膚感覚、重力バランス、
そして聴覚と視覚のバランスに問題があると言われた。
後年「Central Auditory Processing Disorder」ということも診断された。


いろんな説明を受けて,
ああやっぱりと納得のいくことばかりだった。


どうして掃除機の音で発狂するのか。
何故砂や芝生の上を歩けなかったのか。
ブランコに乗れないのはどうしてなのか。
歯を磨いてあげると両手をブンブン振り回すのは何故か。
誰かに触られると泣き出すのは何故だったのか。


いやあ、本当にスッキリした。


そして長男は右脳がものすごく発達していると言われた。
左脳はかなり眠っている状態。
そして両脳のつながりが悪い。(これが一番問題)


なんで頭の中をのぞいても見ないのに
そんなことがわかっちゃうのか、
不思議だったけれど、説明を受け、確かにその通りだと思った。


長男は記憶力がいい。
ただし、耳から聞いたことはなかなか覚えられない。
目で見たことは一瞬で覚える。
たとえば劇のセリフなどは1、2度読めばすぐ覚える。
でも私が読んであげてもなかなか覚えられない。

「ウォーリーをさがせ」タイプのゲームは
すぐに見つけてしまうので、一緒に遊んでもつまらない。

習ったこともないのに、
ビルの上から見た景色を正しい遠近法で描く。
1回見た景色もたいてい覚えていて、絵で描ける。

そして左脳が眠っているため、
計算などがとても苦手。
筋道たてた思考も苦手。
複雑なセンテンスの会話はなかなか耳に入らない。

クラスの先生にも
「彼はいつもアウタースペースにいるなあ」と言われてしまった。


でも長男はそんな風に生まれついてしまったのだ。
それは彼の個性だと思っている。
そしていろんなことをひっくるめて
彼は素晴らしい感性を持っているとも思う。


ただ日本でよく言われる「右脳教育」に関して、
賛否両論だと思うけど、私はあまり賛同できない。
もちろん私は素人なので、そういう教育の是非を問うことはできないし、
いい部分もいっぱいあるとは思うのだけれど。


私はあまりそういった事柄に興味はなかった。
でも今、いろんな問題に直面して調べてみると
長男は右脳を刺激すると言われるようなおもちゃや遊びが好きだった。
私はひたすら彼の好きなようにさせていた。
むしろ、Mがそうしている間はおとなしく機嫌良くしているので
そういう遊びを率先してやらせていたようなところもある。
その結果なのか、それともいずれにしてもそうだったのかはわからないけど
長男の脳の発達にはかなりの偏りがあるということだ。
もともとその素養のある子供たちに、「右脳教育」とやらをほどこすと
あまりいい結果にはならないのではないかなあ、と
素人考えは承知のうえだけれど、そんな風に思う。


長男は今、学習障害といわれるカテゴリーに入るようだ。


成長っていうのはやっぱりバランスが必要なんだなあ、と思う。
取りあえず、今は左脳を鍛えているところ。
本当に眠っているんですよ、これが。(笑)
頑張れ、長男。





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Last updated  2005.10.22 14:05:38
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