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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2006.03.04
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日はひな祭りの日。


長男のクラスで昨日に日本語の時間にお祝いをした。
私はたまたまその日の午後にお茶会の手伝いに駆り出されてたので
着物を着ていかねばならなかった。
まあひな祭りのお祝いだからちょうどいいかなと思ったけど。
私が来ていた着物にそっとさわった、
一番前に座っていたおとなしい女の子が
「これ、とてもきれい」とつぶやいた。


例年のように、年期ものの私のひな人形を飾り、
調達してもらった桃の花をそなえ、
折り紙で飾り箱を作り、ひなあられを配って
「たのしいひなまつり」の歌を皆で歌った。


もう日本語クラスも足掛け3年になるこの子達は
それなりにとてもきれいな発音で日本語の歌を歌う。
だいぶ日本語や日本の文化が彼らにとって
身近なものになって来たように思う。


ところで長男のクラスでは毎年ひな祭りをやっているので
子供達もひなあられが配られる事を察知していたようだ。
ひなあられが配られるのを目をギラギラさせて
ケモノのように待ち構えていた。
案の定、自分のは少ないだのとなりの子の方が多いだの。
ひなあられの小さな一粒も彼等に取っては死活問題なのだ。(笑)



そこへ行くと1年生のかわいらしいこと。(うっとり)



今日は本当のひな祭りの日。
次男のクラスで日本語を教えた事はないが、
以前から折り紙くらいは教えたいなと思っていた。
今日はいいチャンスなので先生に頼んでやらせてもらった。


私のひな人形と桃の花を3年生のクラスから運び入れ、
千代紙で簡単なお内裏さまとおひな様を一緒に作った。
小さな手でぎこちなく、一生懸命折っている。
そしてひなまつりのお話をし、歌を歌い、
ひな人形の説明をした。
黙って一心に耳を傾けてくれている。


夕べ作った折り紙の箱を一人一人に配った。
すべて色が違う。
「その受け取った色が、今日の君たちのラッキーカラーだよ」
と言った。
こうでも言わないと「ピンクがいい」だの「赤は嫌だ」の
言い出す子も出てくるからだ。(笑)
そしてこの小さな箱にすこしずつ
ひなあられを入れてあげた。
黙って手元の箱を見つめている。
3年生と違ってはじめての体験だ。
最初はおそるおそる口に入れていた。


「YUMMY~!!」


うれしそうに一粒ずつつまんでは口に入れている。
空になった箱とおひな様を大事そうに机の前に飾っていた。
最後に「サンキュウは日本語でありがとう、といいます。」
といったら、ニコニコと「アリガトウ」と言ってくれた。
こんなに喜んでくれるならひな祭りくらい毎年やっちゃうよ。




日本人で良かったな、としみじみ思うのはこんな時だ。
もちろんどの国でもそれぞれが誇りに思う文化があるのは知っているけど、
客観的に見て、日本のそれは芸術度がとても高いと思うのだ。


細部までこだわったひな人形のかわいらしさ。
精巧に作られた日本人形や五月人形の数々。
たった一枚の紙を折り方ひとつでいかようにも変えてしまう折り紙。


着物の美しさは数ある民族衣装の中でも
色、柄、生地ともに奥の深さは群を抜いていると思う。
衣装としてだけではなく芸術品としての完成度も高い。


花の生け方としてひとつひとつのフォルムにこだわり
まわりの空間まで計算した華道。


立ち居振る舞いともてなしの心そのものから
道具、茶菓子、掛け軸、茶花はもちろんのこと、
その場の空気そのものまで芸術に変える茶道。


武芸も伝統芸能も日本画も焼き物も
そして住まいや建築にいたるまで、
何一つ自ら派手に主張する事はないものの、
何年もかけて研ぎすまされ完成された
その凛とした美しさは
追随するものを寄せ付けない本物の力があるのだと思う。


私は民族芸能や土着の芸術がもともと好きで
それはどこの国のものであっても
生活そのものからうまれたアートというのは
とても力強いと思っているが、
やはり四季折々の変化に敏感であった日本のそれは
完成度も高いし、非常に洗練されていると思う。


そしてそれは世界中の色々なところで認められているのだから、
大いに自慢していいのではないかと思う。


そして毎日こうして生活していく中で
こういう小さな祭り事や文化を大切にし、
自分の子供に伝えて行く事は必要なことだと思うし、
また地域や学校を通し、誇りを持って自国の文化を紹介することは
どんな外交よりも素晴らしい事だと思う。


この3年間、週に1度の割合で折り紙を教えてもらっている
長男のクラスの子供達の中には、
下手をするとそのへんの日本の子供達よりも
上手に手早く折れる子供達がいる。
中には完成品を見せただけでどういう構造になっているかを
一瞬で悟る子まで出て来ているのだ。


こんなひとつひとつの変化は
私たちにとっては大きな喜びとなる。
日本語が好き、折り紙が楽しい、といって
喜んでくれる異国文化の子供達が生まれる。
この子達は先生のおかげもあって
週に一度は先生が炊いてくれるご飯を
お箸とお茶碗で食べてもいるのだ。(笑)


自国やよその文化を知る、その文化や言葉を尊重するというのは
子供の成長過程でとても大事な事だと思う。
子供に外国語を習わせたり、英語風の名前をつけたりは
それはそれで別に悪い事だとは思わないが、
単純にそれが国際化というのはちょっと違う気がする。
以前何かの本で読んだことだけど、
真の国際人というのは自分の文化を正しく奇麗な言葉で
きちんと説明できる人の事だ、とあったのは
アメリカで暮らすようになった今、とても納得が出来るのだ。


またアメリカの子供たちが、日本の子供たちが、
自分や他人の文化や言葉を尊重しないと嘆くよりも
それを伝える努力をして行く事も大人のつとめなのではないかと思う。
子供というものはきちんと向き合って繰り返し伝えれば、
真摯に受け止め、受け入れて行くものなんじゃないかと
最近は実感する事がとても多いからだ。


そして自信を持って伝えるに値する
素晴らしい文化を私たちは持っているのだと
心から誇りにしていいと思っている。






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Last updated  2006.03.04 17:10:06
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