シングル母のアメリカ暮らし

今日、姪っ子の話を書いたのですが、
ちょっと思うところがあって削除しました。
というのは、やっぱり彼女も小さい子供じゃないし、
プライバシーをさらされるのは嫌かもなあと
判断したからです。
コメントいただいたジャスミンちゃんとキャスルナイツさん、
せっかくのコメントを消してしまってごめんなさい。



というわけで、別の事を書こうっと。
シリコン谷ローカルニュース。


この１ヶ月ほど更新しなかったのは
ものぐさ９０％、でも残りの１０％は
DSLの接続の悪さによるものだ。


３週間ほど前の猛暑の頃に始まったのだけど、
我が家の電話線とDSLラインがおかしくなった。


華氏１００度を超えた週末には
完全におかしくなった。
そして私は中華系スーパーに赴き、
お預かり中の友人のペット（ギニーピッグ）と
DSLのモデムのためにひとつずつ、
超小型の扇風機を買ったのだ。


扇風機を当てていると少しはましになったけど、
それでも夜になる頃には完全にダウンした。
仕事のかなりの部分をインターネットに頼っている身には
この不安定さは大打撃だった。


朝型の涼しい、ラインの安定している時に
ガっと仕事をし、夜はもうダメだったので、
他の事をして過ごした。


某電話会社には何度電話したか知れない。
ある日の午前中など、２時間も電話会社との交渉に費やした。
そして２時間を費やして得られたものが何もなかった。
その後も何度電話をしても、なかなかオペレーターは出て来ない。


怒りで発狂した私は、とうとう携帯電話会社Vの
ワイヤーレスと契約した。
カードとそのアダプターに何百ドルも支払い、
月々のネット代はDSLの1.5倍。
背に腹は代えられないのだ。


そうこうしているうちにDSLと電話線もおさまってきた。


いまのところ、ある部品がないと
Vワイヤーレスは窓野郎でしか使えないので、
可愛い林檎ちゃんのためには当分DSLもキープしなければならない。
ものすごい痛手だ。(涙）


１０年前、さらに２０年前に
これほど多くの人がインターネットに頼っていただろうか。
仕事、調べもの、そして趣味でネットを使う人はいても、
その多くはオフィスで、自宅で使われていただろう。
それが今はどこのカフェ（スタバ以外）でも無料WiFiが使えるようになり、
多くの人がノートブックをいつも持ち歩き、
マクドナルドでさえもネットサービスを始めて久しい。
多くの人が、普通の携帯電話からブラックベリーに切り替え、
いつでもどこでもメールをチェックできるようになっている。
私など、ブラックベリーなどは無縁だと思っていたら
先日、仕事先のマネージャーが私のお客さんに
「彼女はブラックベリーを持ってないから、メールがチェックできない。
電話してあげてください。」と説明しているのを見て、
「それって必需品だったの？」と驚いてしまったくらいだ。
じゃあ、支給してくれよ。（涙）


ーーーーあ、ちなみにアメリカでは日本のように
携帯メールも写メールも一般的ではありません。
念のため。ーーーーー


ところで私もワイヤーレスを使うようになってから、
ノートブック（あいにく窓野郎のみ）をいつも携帯し、
車の中でも公園でも仕事ができるようになった。


本当に便利なようだけど、ちょっとクレイジーな気もする。
何でここまでしなきゃいけないの？
ネット環境がすすめばすすむほど、要求度も高くなる。
ほんのちょっとネットが使えないだけで、
みんなパニックに陥ってしまうのだ。（もちろん私もね）



シリコンバレーと呼ばれるこのあたりには、
IT関係の会社が無数に存在するけれど、
その中に大手検索会社Gのヘッドクオーターもあり、
その本拠地である「山景色市」では市内全域で、
Gによる無料の Wi-Fi インターネット接続サービスが始まったそうだ。
テスト的に３００カ所ほどにFree WiFiがおかれている
との話は前から聞いていたけれど、全域だ。
どの程度の使用感なのかは分からないけど、
（うちの方ではWiFiはけっこう落ちるので）
これが安定性のいいものだったら
住民に取って、こんなに有り難い話はないだろう。


「山景色市」は市内の半分近くに、比較的低所得層が住み、
学校区も全体的にあまり良くない割には、
家の価格がどんどん上がっている。
おそらくそんなせいもあるのだろう。
たぶんあの企業のせいであの町はかなり変りつつあるのだと思う。


ところで、多くの人が嘆いているけれど、
アメリカのISPサービスはあまり質が良くないと言われている。
インターネットがないと機能しないのに、これでは困ってしまう。
私は近いうちにDSLはもちろん電話もAT&T(頭に来ているので実名）
をやめるつもりだ。合併してからのカスタマーサービスがもう最悪。
ISPはできたら今のVワイヤーレス１本でしぼり、
電話はケーブル会社を使ってみようかなと思っている。


こうして検索会社Gの新しい試みのおかげで
いろんな新しい動きが出て来て、
あぐらをかいてふんぞり返ってた大手が慌ててくれるといいと思う。


それにしても、今の私たちの住む社会、
ちょっとした間違いで機能しなくなる事は
間違いないだろう。
そんな中に住んでいる、
心はかなりアナログな私は、
いつかネットに支配されない、
自分の手で生活をきちんと管理出来るような、
そんな暮らしがしてみたいと思う。