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シングル母のアメリカ暮らし

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さく408

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2006.10.13
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カテゴリ:カテゴリ未分類
我が家にかわいい、かわいい「まんご」が帰ってきた。
「まんご」は友人のギニアピッグで、
大きいハムスターのような、でも習性的にはうさぎのような、
ふわふわのとてもかわいらしい生き物だ。



去年はじめて「まんご」を預かった時、
シャイで臆病な彼は、この突然の環境の変化に
それはそれは気の毒なほどおびえきっていた。
ケージの上から降り注ぐ不遠慮な視線。
隙あらばつかみかかってくる恐ろしい手。
静かな生活を堪能していたのに、
突然バタバタとケージの周りを走り回られ、
「まんごのためのコンサート」と称して
無理やりピアノ演奏をそれも耳元で聞かされる。
一人でゆっくり食事をとりたいのに、
餌を強引に口に突っ込まれ、
咀嚼を強要されていたときもあった。
本当に私は「まんご」が気の毒で
涙なしには見ていられなかった。



慣れというのは恐ろしいもので
そんな「まんご」もいつしかこの
野蛮で巨大な生物どもに慣れ、
じっと見つめられても平気で食事を楽むようになった。
乱暴に抱かれても逃げ惑いもせず
キョロキョロとあたりを見渡す余裕まで出てきたのだ。



この繊細のかけらもない乱暴ものどもは
それでも「まんご」をこよなく愛し、
彼が自分の家に帰っていくたびに悲しくて、
「今度はいつ来るの」と、
さながら愛人のようにすがりついていた。
幸い旅行がちのその家族は、
それからも時々、大事な愛息を
私たちに託してくれた。
実に勇敢な家族だ。



今年の夏、私たちはまた「まんご」を預かった。
「まんご」もすっかり猛獣の扱いには慣れたようで
すっかりくつろぐようになっていた。
そこへ突然あらわれたのは、かぐわしい姫のような
「みみちゃん」だった。
彼女は別の友人のギニアピッグだったが、
過去に2回ほど、しかしほんの数日単位で預かったことがある。
「みみちゃん」はなかなかの大物で、
最初からいつも悠然としていた。



そんな「みみちゃん」の突然の出現に
最初のうち「まんご」は知らん顔をしていた。
「ふん、オンナには別に興味はないんだよね」とも言いたげに。
しかしそのうち哀しいケモノの習性で、
うっかり求愛表現を始めてしまったのだ。
そうなるとオンナ盛りの「みみちゃん」だって
求愛を受けて黙ってはいられない。



ケージ越しに「ぐるるるるるぐるるるる」と
一日中うるさくてたまらなかった。
そんな「まんご」と「みみちゃん」を哀れに思ってか、
我が家の若者たちは、二人の愛を成就させようとしたのだ。



「ママー、まんごをみみちゃんのケージに入れていい?」



だ、だめだってばー!!!!!
そんなことは絶対に!!許しません。
一緒のケージに入ったら最後、大変なことになるよ!



「どうなるの?」



あ、あう。
それはえっと、とにかく大変なことに。



「殺しちゃうの?」



い、いや、そうではないけど。
むしろ反対に生まれちゃうんだよ。(汗)
とにかくだめだ。
「みみちゃん」は嫁入り前の娘だし、
預かってお土産つきで返したらどやされてしまう。
「まんご」はすっきりしておしまいだろうけど、
「みみちゃん」は未婚の母になってしまうのだ。



よくわからないながらも
何となく「どうも一緒にしてはまずいらしい」と
感じた彼らは、その後はおとなしく
「まんご」を自分のケージに戻した。
「これでようやくいただける」との目論見が
大きく思惑からはずれたせいか、
その後の「まんご」はさらに狂ったように求愛をし、
その様子をくすくす笑って見ている残酷な息子たちがいた。



翌日「みみちゃん」は帰っていった。



初めての恋と、初めての失恋を
ほぼ同時に味わった「まんご」。
その落胆振りは傍から見ていても
気の毒なほどだった。



「ママー。まんごがご飯食べないよ。」
次男が涙ぐんで訴えた。
「死んじゃうよ、まんご。」
本当に丸1日何も食べず、
ただ呆けたように寝そべっていた。



しかし「まんご」の失恋物語はたった1日で終わり、
翌日にはまた何事もなかったように、
しゃりしゃりとレタスを食んでいた。
あの小さな脳みそではこれが限界なのだろう。



そんな「まんご」が再び家にやってきた。
子供たちは学校から帰るや否や、
「まんご」のところに飛んでいき、
彼をケージから出してずっと抱いている。
おやつを一緒に食べ、無理やりピアノを聞かせる。
(ちなみに「まんご」はバイオリンの音が嫌いらしい)
長男の腹にもぐりこみ、
次男の顔の匂いを嗅いでいる。
心なしか楽しそうに見えるのは気のせいか。



いくらかわいがっても人様のペット。
それでもこれだけ頻繁に長く過ごすと
やはり情が移ってくるものだ。
自分のギニアピッグが欲しいと言っていた次男も
「やっぱりまんごがいいなあ。他のはいらない」とまで
つぶやくようになり、「まんご」に向かって
「ダディのところにおいで」と言いながら、
抱き上げてあやしている。
7歳で父親になる心境はいかがなものだろうか。



おかげでせっかく買った魚の影が薄くなってしまったが、
やはり血の通った動物はいい。
「まんご」が来ると家の中が明るくなる感じだ。
ただひとつだけ。



「まんご」がフンをしたら、直ちに拾え!
フンづけちゃったじゃないか!!!



おあとがよろしいようで。






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Last updated  2006.10.13 15:56:23
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