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2022.08.17
カテゴリ：緑仙の日々是好日
 懐かしいお寺‥ 今は、決まったご住職はいないと聴く。 このお寺を守ってきた伯父が逝き 伯母が逝き、従兄弟が逝ってしまったので 今は盆暮正月、葬儀の折に 本山から派遣されて お坊さんが来てくれていると云う。 お寺の後継者は 必ずしも今までのご住職の家族の誰かが お坊さんになるという決まりがあるワケではない。 つまりは、いずれ途絶えてしまうこともあるのだ。  この階段は特に懐かしい。 小学生の頃は 私の夏休みは大体、此処で暮らしていた。 優しくて厳しい伯母と 豪放磊落な伯父。 大きな犬と小さな猫。 お寺の本堂の縁の下には 白蛇が居て 天井には青大将がいた。 伯母は「ここのお主さまだからね。」と 言っていたのを思い出す。  今は‥ もう誰もいなくなってしまった‥ このお寺に伯父や伯母がいるから ここにお墓を建てた親戚もいる。 でも、親の世代がいなくなり その子供の世代も７０代、８０代になると お盆の墓参や彼岸の墓参も 出来なくなってしまった。 それは、今、住んでいるところから 遠いのが1番の原因。 母方の子の世代で私がもっとも そのお墓の近くに住んでいる。 近いと言っても 車で1時間以上も掛かる。 車を走らせてゆくと 目印のように前方に大きな「牛久大仏」が見えてくる。  今年もお盆は過ぎてしまったけれど 伯父さん、伯母さんたちに会いに やって来ましたよ。 誰も来ていないのか‥ それとも先月のお盆に来たのか‥ 分からないけれど 花も萎れ、枯れてお線香の灰の色も すっかり変色している。 花を取り替えて お墓のお掃除をして 香を手向ける。    別に頼まれているわけじゃないけれど 他県から高速を使って 3時間も4時間もかけて来るのは 大変だし、車の運転が出来なければ 電車やバスを使い、タクシーを使い、 半日掛りの 不便なところにあるお墓。  万が一のことがあるかも知れないので ５リットルのボトル2本に水を入れて お墓に持って来て良かった‥ 今日は17日。 もうお墓の水道の水は出なくなっていた。 手を合わせて 懐かしい皆の顔を思い出す。 家に戻ってから 親戚に電話してみた‥ すると‥ 「墓参りに行ってくれたのか‥ ありがとな‥ 実は今、大変なんだよ  」「どうしたの  」「家族全員、コロナに感染しちゃってさ  俺は、陰性なんだけど 濃厚接触者だから どこにも出かけられないんだよ。」 「いつから 」「１３日からで‥ 孫たち家族が全員集まって会食して 孫は５人、感染して １０人中、８人感染だよ。」 お墓参りやお盆どころじゃなかったのね。 人生は、いつどうなるか 分かりませんね〜 ともかく、大事には至っていないようで 一安心ですが なんともはやです   やっぱり私がお墓参りするお役目なんだわ〜  お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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