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カテゴリ:美しい日本語
<奥州三大関所> 越後及び関東から奥州に抜ける関所は 三ヶ所ありました。 日本海に面した「念珠関」 太平洋からは「勿来の関」 そして下野の国からの「白河の関」 平安時代までの大和朝廷の勢力圏の境界の関所です。 いずれも今でも新潟県から山形県、 栃木県及び茨城県から福島県と県境になっています。 白河の関所は 江戸時代の白河藩主松平定信が探し出したと言われています。 白河の関は 奥州への玄関口という事です。 高校野球の優勝校は「仙台育英高校」 やっと夢が叶った 2022年の夏の甲子園。 燃える思いの大旗の「白河の関越え」を果たしましたね。 素晴らしい決勝戦でした。 昨日、仙台育英の高校球児たちが 仙台に凱旋しました。 地元の人たちの熱狂ぶりも 凄かったですね〜 詳しいことは「河北新報 HP」に載っています。 (写真はネットからお借りしました) 白河の関には私も行ったことがあります。 関東から東北に行くにはどうしても 通らなくてはいけない道です。 また、ここは 歌枕として古来有名であり 此処より外は「陸奥」として 多くの都人の旅情を掻き立てる場所でも ありました。 昔の歌人の詠んだ歌を 少しだけ書き並べてみました。 「都をば霞と共に 立ちしかど 秋風ぞ吹く白河の関」 能因法師 「たよりあらばいかで宮こへ告げやらむ今日白河の関を越えぬと」 平兼盛 「ゆく春のとめまほしきに白川の関をたえぬる身ともなる哉」 和泉式部 「白川の関屋を月のもる影は人の心をとむる成りけり」 西行法師 「都にはまだ青葉にてみしかども紅葉散りしく白河の関」 源頼政 「夕づく夜入りぬる影もとまりけり卯の花咲ける白河の関」 藤原定家 「行く人を弥陀の誓ひに漏らさじと名をこそとむれ白河の関」 一遍上人 「関守の宿を水鶏に問はふもの」 松尾芭蕉 「卯の花をかざしに関の晴着かな」 河合曾良 白河の関は福島県ですが 宮城県の仙台にとってもこの関所は重要な場所です。 奈良時代や平安時代の頃のことは あまりに遠くて分かりませんが 幕末から明治にかけて 白河の関は、小説やドラマ、映画などに 何度も登場する場所です。 会津戦争も白河の関を新政府軍に突破され やがて、仙台藩も政府側に付き 会津藩は白旗を挙げることになるのですが とにかく「白河の関」は 東北地方では深い意味を持つ場所であるのです。 コロナ禍3回目の夏、 ようやく、明るいニュースが 報じられました。 優勝、おめでとう にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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