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カテゴリ:緑仙の日々是好日
昨日の中秋の名月にかこつけて 久しぶりに お煎茶のお仲間が集うことになりました。 場所は 千葉県市川市の法華経寺近くの 煎茶の親先生のご自宅です。 「法華経寺 HP」 日蓮聖人の大きな銅像が建っています。 ここは、 鎌倉時代に 日蓮大聖人が最初に開かれた五勝具足の霊場ですが 日蓮さんは千葉県に所縁の地が多いのです。 故郷でもあるからでしょうか‥ 法華経寺と言えば 有名な事件を抱えたお寺でもあります。 「大奥」のドラマによく出てくる場面で 坊主と奥女中との逢引。 つづらの中に奥女中を隠して 密会をしていたというシーン。 これは、ドラマの中の話ではなく 実際に起きた事件でした。 天保12年(1841年)、この寺の24歳と71歳の僧が 大奥の奥女中を含む多くの婦女を騙し、 肉体関係だけでなく貴重品も取って奢侈に耽るなどし、 僧侶にあるまじき行状として幕府の耳に入った。 大奥の綱紀粛正を進めていた老中水野忠邦は 内偵ののち風聞書を作成して寺社奉行の阿部正弘に 提出、寺社奉行の調査の結果、 日尚と日啓という2名の僧が逮捕された。 自白によると、老僧日啓は30年前から 計30人ほどと関係があったことがわかった。 日啓には遠島、日尚には晒 (刑罰)の上、触頭引き渡しが言い渡された。 徳川家斉の側室専行院(お美代の方)や 奥女中たちも関わっていたがそれに触れずうまく裁いたとして、 この一件で弱冠22歳の阿部正弘は名声を上げた。 と、記されています。 この時代の一場面で 側室お美代の方が「南無妙法蓮華経」と 何度も唱えるシーンが登場するが あ〜そういう事、そういう関係だったのかと 江戸時代の歴史を振り返って見たりして 法華経寺の門前を通り過ぎました。 法華経寺さんの坂道を下って お煎茶の親先生のお宅へと向かいます。 長いご挨拶をしている間に 煎茶の傍輩の皆さんが集まって 楽しく賑やかな昼食会を致しました。 私は、「月見団子」を持参したので お床に飾って頂くことになりました。 お軸は 「千山鳥静かに飛ぶ」 ご先代のお軸です。 お稽古もしましたが まぁ〜茶話会ですね〜〜 皆、師範や教授ですから 今更、お点前が分からないなどと いうこともありません。 今回は「啜り茶」を親先生がご用意して 下さいました。 全部で5人が集まって積もる話も それぞれにあって愉快な時間を過ごしました。 今日のお菓子は 2種で親先生も今日の日のために 高島屋で買い求めてきたと おっしゃっておりました。 お菓子は虎屋の「新更科」と 兎のお干菓子。 名月が昇った羊羹です。 お煎茶のお稽古らしきものを 順番で嗜んだ後に 固くならないうちに お月見団子を皆で頂くことにしました。 朝8時に作っていただいた出来立ての月見団子です。 お仲間たちもとても嬉しそうに 喜んで下さいました。 みんなで写真を撮ったつもりでしたが 誰のスマホでどう撮ったがハッキリせず 私のスマホにはこれ一枚しかありませんでした 先生は、御年92歳で かなり耳は遠くなったけれど まだまだお元気なご様子でしたが さすがに、もう着物は一人では着られないと おっしゃっておりました。 記念の全員で撮った写真は 後で皆から送信してもらう予定です。 いつまでもお邪魔していると 親先生もお疲れになるので 4時過ぎには、お一人帰り、また一人帰り 最後に写真に写っているYさんと私が 一緒に帰ることになりました。 駅までの道すがら 先生やお仲間の前では話せないことや これから自分の身の振り方など Yさんからどんどん話が 湧き出てきました。 せっかくの「中秋の名月」です。 月の出までには、まだ1時間ちょっと 年に一度の「名月」です。 月の出を待って そのお話の続きをしましょうか‥ じゃあ、一献傾けなくちゃ‥ と言うことでこのお話は 明日へつづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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