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カテゴリ:季節の室礼
「立春」は名ばかりの「春」 今朝は、寒いです。 空は雪雲に覆われて 降ってくれば雨にはならず「雪」かしらね〜 気温が4度しかありません。 啓翁桜は、まだ咲いています。 黄緑色の新芽がずいぶん伸びてきました。 脇床に椿を飾りました。 雪でも雨でも 濡れてしまえば哀しい色になるからです。 『紅炉一点雪』は 碧巌録に記された禅語です。 上杉軍と武田軍の川中島の戦いの 中で出てきたりする禅語です。 上杉謙信自ら武田軍の本陣に攻め入り、 武田信玄に太刀で斬りつける名場面があります。 その斬りつけるとき、 上杉謙信は、 如何なるか是れ剣刃上の事。 (刀で斬りつけられ、死が迫る心境はどうだ?) すると信玄は、 刀を鉄扇で振り払い、 紅炉上一点雪(こうろじょういってんのゆき) と返したと云われています。 この禅語の意味は 真っ赤に燃えている炉の炭火の上に 真っ白な雪がひとひら落ちてくる。 それが、瞬時に跡形もなく消え去ってしまう。 人生とはそんな儚いものだから あらゆる事象に とらわれることもなければ、 こだわり引きずることはない。 と、言うような意味ではありますが、 「赤い炎、白い雪、黒い炭」と言葉通りに その情景をイメージすれば 実に美しい一瞬であると思います。 伊藤若冲の「雪中遊鶏図」も 飾りました。 「雪」はサラサラとシンシンと 降っているのを見ているのは 美しいけれど 実際はその影響は多大で 今日は各地で交通アクセスに 支障が出そうな予報が出されています。 私は、雪や雨の降る前に 食べ物も買い込んで 家でのんびりモードで今日、明日を 過ごします。 甘い和菓子も又々頂きましたので 熱いお茶と一緒に一服タイムです。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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