新 緑仙の日々是好日(花の王 牡丹咲く)
牡丹はその姿から香りから葉の形状から何をとってもこれ以上の花はないとされもっとも格の高い「花の王」とされている。牡丹の花が庭に咲いた。まだ、開ききらないものを一輪切って床の間に飾る。牡丹は、その大きさから言っても自ずと一種入れになる。座敷が小間ならやや、固い蕾の生けるが望ましく広間ならば、少し開きかけたものが良い。花はどれもこれも美しいが桜よりもバラやカトレアや胡蝶蘭なども一輪で生けるとしたらまず、牡丹ほど豪奢な花は他にはないと思う。今年は10個のつぼみを付けてくれてなんともはや、有難い‥ほんの数日かも知れないが毎朝、目の保養ができる。お昼頃に広間に見るとなんと‥おやおや‥こんなに開いてしまいました。「花の王」の美しさは「儚い」また、明日、新しい牡丹を一輪飾りましょう。