この物語は、ある家庭の昆虫に戦いを挑んだAkiyoの記録である。
家庭において、全く無名の昆虫に弱い人間が試練の中から対戦する精神を培い、わずか2日で退治を成し遂げた奇跡を通じて、その原動力となった殺虫剤と根性を余すところなくブログ化したものである。
6月25日
風呂に入っていてふとあかりに目をやると中でなにかもがいている。
ぱっと見たところ細長いのでヤモリかなと思う。
あかりに集まる虫を狙ってシェードの中に入り込んでしまったんだろうか。
ヤモリなら助けるか。それにしては手足が細すぎるし胴体がなんかアーモンドっぽい。
一瞬、最悪の事態を考える。しかし少し胴体が細長い。
さらによく見ると足多すぎる。
ヤスデ、ゲジゲジ、紙魚の類か???
こうなったら長風呂もできない。頭も体もテキトーに洗う。
シェードを外して退治なんてできないので殺虫剤を撒く。
大人しくなってきたので死んだら明日相方に捨ててもらおう。
夜寝る前に相方に言うと「僕明日遅いから」
なんだってー!?まあ、捨てるだけなら大丈夫かと思う。それでもダメなら
夜遅くでも捨ててもらおう。
6月26日
職場でこの話をすると同僚は「うちはゴキブリもヤスデもムカデもヤモリも出た」との報告。
しかし戦わずして逃げたとの事。いいなー退治してくれる人がいて。
でももうそんなに出るのか。いやな季節だ。
氷河期になってくれないかと思う。温暖化なら虫の出る期間が長いじゃないか。
家に帰る。シェードを外して捨てるだけならできるだろうとまず風呂場に向かう。
みたところ死んでいるみたいだ。
明かりを消して(見たくないから)シェードを外しかけたら、いきなりガサガサ動き出した。生きてるー!!弱ってない!!
敵前逃亡する。シェードの中にいるので殺虫剤が中に入っていなかったようだ。
しばらく扉の影から様子を見る。全然弱っていない。
作戦を練る。
1.殺虫剤をさらに散布。(アースジェット)
実行したがあまり効力なし。やっぱりシェードが邪魔をする。
2.凍らすタイプの殺虫剤を散布。(氷殺ジェット)
シェードの外からでも冷えるからダメージ大きいだろうと思い散布する。
冷えているようなのだが動きは少し遅くなったぐらい。
3.守護神ゴキジェット。
やっぱりシェードが以下略。
腹立ち紛れに「網戸に虫来ない」を網戸に散布。
ここまできたらもうヤケになってきたのでシェードを少しずつ外す。
ひーん明かりつけてないと虫がどこにいるかわからないけどつけたらハッキリ見えるよ虫の形。
少し隙間ができたところでゴキジェットを吹き付けると一瞬でおとなしくなった。
動かないのを確認してシェードを外し、中を見ないようにして虫を廃棄。
やったーという達成感より疲れが出た。
後は殺虫剤の除去かあ。
あーあ。
早く冬になれー。