博士の愛した数式
昨日、DVDを見ました。『博士の愛した数式』という映画なんですけどね。 博士の愛した数式(初回限定生産)(DVD) ◆20%OFF! うちのマンションのゴミ置き場に捨ててあったのを拾ってきたんです。捨ててあるのを見て、懐かしくなって、つい拾ってきちゃったんです。見た事ある方は、ストーリーをご存じだと思いますが。。。 不慮の交通事故で、天才数学者の博士(寺尾 聡)は記憶が80分しかもたない。その博士のもとで家政婦となった杏子(深津絵里)とその10歳の息子。博士は息子をルート(√)と呼んだ。博士が教えてくれた数式の美しさ、キラキラ輝く世界。母子は、純粋に数学を愛する博士に魅せられ、次第に数式の中に秘められた、美しい言葉の意味を知る。。。 このストーリーの中で、『友愛数』というものが出てきます。友愛数とは、異なる2つの自然数の組で、自分自身を除いた約数の和が、互いに他方と等しくなるような数をいうのですが、親和数とも呼ばれます。一番小さな友愛数の組は、220と284です。220の自分自身を除いた約数は、1,2,4,5,10,11,20,22,44,55,110で、和は284となります。一方、284の自分自身を除いた約数は、1,2,4,71,142で、和は220です。 友愛数の数は、60組ほどしか見つかってません。 映画の中で、家政婦の杏子の誕生日が2月20日で、博士が論文を発表して、大学から記念に贈呈された腕時計に刻まれたナンバーが284。それを博士は、『滅多にない組み合わせで大変意味がある。』と言うんです。そして博士は、交通事故以後の記憶は80分しかもちませんが、それ以前の記憶はしっかりと残っていて、決して忘れていないんです。昔のプロ野球の記録はもちろん、自分の愛した人への変わらぬ愛情も。。。 誰かとの出会いの中で、『友愛数』となる物をお互いが持ってなくても、人と人との出会いには、ちゃんと意味があるように私は思います。もちろん、そんな『数字』をお互いが持っていたら、運命を感じそうですけどね。 3月3日、ひな祭りでしたよね。私が高校生の時、友人の家に招待されて、一緒にひな祭りをした事があります。雪見障子がある素晴らしい日本間に、七段飾りのお雛様が飾ってありました。私が感激してると、友人のお母様は、『毎年、うちで一緒にひな祭りしましょうよ。』と声をかけてくれました。。。お母様は多分、私の家庭の事情を察してそう言葉をかけてくれたんだと思います。その当時、私の家庭は、母がいないせいで冷え切った寂しい家庭でしたから。。。その事を友人はよく知ってて、私を家に招待してくれたんだと思います。その後も何度か、友人のお宅にお邪魔して、楽しい時間を過ごす事ができました。私はその当時、毎日とても寂しく辛く、早く人生を終えたいなどと思ってましただから友人やそのご家族に優しくしてもらって本当に嬉しかったんです。 寂しく辛い時に、人に優しくしてもらうと一生忘れないものですよね。 その友人が。。。先日、私にとんでもない事を電話で言った友人なんです。一時は、もう2度と連絡する事も会う事もないと思いましたが。。。やっぱり、その友人に何かあったら駆けつけるでしょうね。あの時の、あの頃の友人の優しさは本物だったと思うんです。 今は少し遠ざかってしまったけど、離れていても忘れたくないですね。そして私には、そんな素敵な友人がいる事を誇りに思いたいです。久しぶりにみた映画で、忘れそうになってた自分の記憶を思い出せて良かったと思いました。 毎度の事ですが、皆様には、大変ご心配をおかけして、。。。本当に申し訳ありませんでしたぁ~~~