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カテゴリ:日々のこと
勤務先の大学は、大震災の被災のため入学式を2週間遅らせた。
今週からようやく学生たちへの講義が始まった。 私の担当学部の学生たちは全員の無事が確認できた。 それでも、あれだけの震災、程度の差こそあれ、みんな被災はしている。 様々な場所、様々な形で、被災地のことを考えろ、と自粛等を強要する人々がいる。 このブログでさえ、子供がヴァイオリンに打ち込みレッスンを受けることを、被災地に失礼だと非難した人がいる。 非難する人はたいてい自身が傷を負っていない。 自分だけが助かったことへの罪悪感が災害時に生じることは自然だが、その罪悪感が事態を良くすることはない。 ましてや、その罪悪感を他人に強要することは、百害あって一利無しだ。 集団サバイバーズ・ギルトを強要してはならない。 私の住む市は本震で震度6強、さらには頻発する震度5クラスの余震に日々悩まされている。 計画停電も免れた被災地だ。 私自身、どんどん割れていく非常階段で頭上から次々に落下するコンクリートをよけながら、命の危険を感じた。 震度7の宮城や岩手に比べれば被災の程度は小さいから、みんな被災したとは言わずがんばっているけれど、 家々がつぶれ、道路が割れ、信号が倒れ、職場が崩れ、学校が壊れ、ホールの天井が落ち、何日もライフラインがストップした。沿岸部では津波も来た。 怖い思いをした子供たちや学生たちもたくさんいる。 今週は少しでも、被災していても被災したと言えない学生たちの声をきければと、思っている。 罪悪感は、いらない。 子供たち、若者たちには、元気な未来へと我が国を導いていってほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 26, 2011 02:08:48 PM
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