ＳＡＬＯＮ　ＤＥ　ＪＩＮ

スタバーが日本に上陸してひさしい。何処の街にも目をやればスタバーと言っても大げさでない位出店し続け、日本の喫茶店なるものが陰を潜め外資に浸食され、昔懐かしモーニングサービスなんてとんと見かけなくなってしまった。コーヒー道には文化がある。しかしインスタントコーヒーがその文化を破壊したと、かつて私の叔父が言っていた。彼は銀座の清月堂を何より愛し、夫婦で週末度に通いつめていた。今はその恩陰は無くなり残念。私は、電通通りにかまえるあの名店のファンですが。最近はいつも混み合って落ち着かない。で、スタバーにも足を運んでは見たものの何かが違う。コーヒーに心が入っていないような気がする。アメリカのコーヒーは不味いと聞いた、ゆえにあの味が受けいられたのではないか？しかし日本にはスタバーなど及びもつかないコーヒー店が沢山あったはず。日本のコーヒー文化は日本人により崩されてしまったようだ。市場経済がアメリカ型になり追いつけ、追い越せになり少しずつではあるけれど侘び寂びの文化が遠くなった。
処代わりパリのカフェは健在！一日がカフェからハジマル友人がいる。カフェの無い・・・日常は考えられないと。。。。。人々はお気に入りのカフェで幸せを貰い新聞を読み、仕事にと出かける。ここパリでは煙草の煙も気にならない。なぜか説明もつかないけど・・・・
ボーっと椅子に掛け行き交う人を眺めそれだけで満ちたり気がする。
カフェの美味しさもさることながら、ここにはまだ文化が残っている。頑なまでのエゴイスティックさを隠しながら。