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悪魔に近い電話が鳴ったのは、朝八時過ぎ。
父からです。 「もしもし、R君のTELを教えて」、「何故」、「救急で整形外科に行きたい。。。」 R君。。。は社員です。彼は日曜、祭日を返上して頑張る有能な人材です。 私の部下ではありません。(当方零細の為とても確保出来る人材ではありません) しかし、TELしても祭日ですから出るはずも無く、 「TELはつながらないけれど・・・」 一呼吸して父が尋ねました。 「今どこにいるの」、「家です」。。。「転んで骨を骨折したかもしれない。。。」 私は内心、そんなはずは無い。絨毯の上で転んだのだからと思いつつも本人の申告は非常に急を要し切羽詰った声。 「わかりました。救急の手配します。」、「頼みましたよ」それから、行きつけの整形外科に連絡。しかし医師不在。。。。。 大学病院へ連絡。 「はい、症状、年齢、性別、慢性疾患等は?、お時間はどの位でこちらへ来られますか?」、「ハイ、40分後くらいに」、「お待ちしています」 父に連絡を入れました。 「ありがとう、Wさんが来たら行きましょう。。。」、「はい」 何たって、絶対的信頼のおけるWさんです。父の意思をくみ三人で行く事に決定。 *************************************検査結果 「骨は以上ありません、年齢を考慮したら非常に健康な骨です」 「ありがとうございます」、それでも激痛が走る父は「注射をして下さい」と 頼んでいる。 「申し訳ありません、捻挫にリスクの多い注射は出来ません」 良くぞ言ってくださった。父は、病院大好き、注射大好き、薬大好き。 そして健康です。頭脳に至っては未だ、子供である私も、弟も超えられない。。。 なのに、急に弱気になり。。。 「今日は京都で大事な面談があった。。。、もう老人あつかいだ。。。格好悪い」 しかし、こんな時に、よくぞそんな事を思うものです。 「もう十歳若ければ。。。もう一仕事できた。。。なのに役にたたないただの老人になってしまった。会議もあるし、。。。」 「わかりました、私が送迎します。後は車椅子で」、「ダメ!!!この姿はダメ」 そうして経過を見守る事にしましたが、しきりと弟の携帯に連絡を入れています。 「何しているの?」、「怪我をしたから知らせる」。。。 心細いのです。 こんな時親子でも父は男性、私は女性ですから心の奥底に隠された、心のひだは 読み取れません。 人間の一生はこれで上限という事が無く、それこそ切りも際限もありません。 ポジティブに生きるだけが、最良の選択肢ではない事もあるはず、そんな事も少し理解出きるようになり、心にゆとりが生まれつつあります。 親が年をとり自分自身も親の足跡をたどり、最良の選択を後悔の無いように進みつつも、なぜか歴史は繰り返される。。。嫁、しゅうとの問題が永遠の課題であるように。人間は、人は同じてつを踏むのです。。。 そして、今日一日切り切り舞いをしながらWさんに感謝し、棘の道を又歩きはじめます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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