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カテゴリ:おいしいしあわせ
上海!この言葉の響きだけに吸い寄せられ、私の修行の旅ははじまった。
空港に降り立った時の何となく無味乾燥な印象と近代設備が寒々しくうつり、ここに降り立った事を少しだけ後悔した。 リニアモーターカーの瞬間スピードは431キロ。 車体が宙に浮くような体感速度。 驚きは楽しさに変わり、修学旅行の気分。 久方ぶりに童心に返ったようでした。 温かい出迎えに迎えられご自宅での宴の膳は、心のこもった素晴らしく胃に優しいそして、温かくしかも洗練された料理の数々でした。 オードブル、上海蟹、すっぽん(最高に美味でした)翌朝は鏡の前で可愛く元気な笑顔です。 更に冬瓜のスープ、野菜、豆腐、ゆば料理。 心と美味しいビームを脳の中枢神経にしっかり受け止め、万国共通で、言葉の壁を乗り越え食を通じて会話が出来る素晴らしさに感動しました。 上海郊外のご立派なお屋敷を後にし、一路クラシックホテルへと向かった。 元外人向けの高級マンションであったという建物は、数々の物語と歴史を連想させられる。 私の部屋は丁度旅行雑誌に紹介されている部屋だった。 部屋は広く、落ち着けそうなしつらえでした。 しかしです!同行した女性の部屋は素敵に中国で、部屋を取り替えたいくらい。。。 「良かったら取り替えてもいいわ」と言われ、「はい」とは言えず軽く後ろ髪を引かれる思い出辞退。 私より年長者だあるその女性は、私のわずかに見せた心のきびをしっかり捉えていた。 朝食はホテルのダイニングに一人で向かい、余り美味しくない朝食をとる。 上海のニューリッチの人、日本からの老年の旅行者、何を思いダイニングのテーブルについているのだろうか。。。 そしてそれをもてなすホテルのサービスは、何故かぎこちない。 美しい、優しい笑顔が無いのです。 この時、ああ。。。ここは中国四千年の歴史と文化大革命が起きた国なのだと実感した。 サービスはその国の文化でもある。 強かに生きる上海人は、その大切な心を忘れてしまっているかのように見えた。 人を感動させるのは、近未来の立派な建築物、過去の遺産はその極一部しかない。 人を感動させ心を動かせるのは、人でしかないと私は思う。 世界リーダーにあたかも仲間入りしたように自負している政府高官は、その国を支える人々の心を 把握してないように私は思えてならなかった。 国の成長はピラミッドの頂点に君臨する人だけの思いと力だけではいかんともしがたいのかもしれない。 そして私の旅はまだまだこれからです。 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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