|
カテゴリ:おいしいしあわせ
ずっと、ずっとその昔こんな題名「上海特急」の映画があった。母が好きな映画だったと思う。少し前偶然に、深夜に眠さを堪え襲い来る睡魔の嵐の中で見た「上海特急」。亡くなった母が好きだったマレーネ・ディートリッヒが主演で、時は内乱中国が舞台、あまりの美しさに息をのんだ。妖艶でありながら凛とした生き様を演じられる女優。素敵だった。。。
上海特急(蒸気機関車が)を舞台に様々な人間模様を織り成す少し哀愁を漂わす、なぞめいた美貌の主人公、を軸に当時の時代背景がしっかり描かれ見ごたえのある作品でした。そんな事が少し脳裏をかすめたけれど、リニアモーターカーは一瞬にして私を現実に引き戻した。これが今の中国で、共産主義が経済だけ資本主義を取り入れ、力の無い弱い立場の人間の声を聞くこと無く俊足で世界の大国に追いつこうとしている。国土の広さと、人口の多さは何にも変えがたい財産ではあるけれど、体と心が離れた政策の向こうには、悲哀が見えるような気がする。上海に下り立ち車で街を走った時、少し前の韓国と景色がかさなった。けれど、韓国には強か過ぎるほどの元気もあり、笑顔もあった。 朴大統領が暗殺され、民主主義が当たり前のように踊り出て、日本、中国、台湾、ベトナムで今や韓流ブーム。 それでも、ゴールデンタイムには、上から圧力がかかり、深夜の時間帯に流されるドラマ。 矛盾だらけの社会で暮す私達をが、何が正義で、何がベストであるのか瞬時に受け取る事は難しい。 そんな事を時々考えては、グルメに走り、買い物にも走り、観光にも走り、上海の街を人を垣間見て、上海の時は過ぎた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[おいしいしあわせ] カテゴリの最新記事
|
|