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20代からずっと素敵なご家族と憧れを抱き、結婚の理想形を見ていた家族の肖像。 完璧なまでの家事能力、素敵なインテリア、何時も美しく、隙のない立ち居振る舞いを教えてくれた友人(お姉様) 茶道にも誘われ、躊躇する私に「美味しい懐石がいただけますわよ」 強烈な殺し文句。 そうして私は、完全無欠のナビゲーターに手ほどきを受け、淑女に向けて無謀な道に挑みました。 どれ位楽しく、有意義な時間を頂いたことか。 夕食を頂いた事、数知れず。 品のある、それでいて幸せを頂ける美味しい料理の数々は、私を魅了しました。 私の脳の記憶の中で、セピア色してもおかしく無いのに、未だ残像がしっかり焼き付いている 。 食いしん坊所以か、それとも美しすぎる家族の光景が、脳裏から消え失せる事なく、時計の針は進んだからなのか。。。。。。。。 ある日、唐突にご主人の訃報を耳にした。 密葬で執り行うという。 主治医でもあった亡きご主人は、素敵に品のあるロマンスグレーのDRでした。 低い声が患者である私を癒し、安心おもさせ、クリニックに行く事が苦にならなかった。 その後お姉様である友人は、外出する事も、楽しく時を過ごす事も忘れていたのかも知れない。 昨日ふと思い出し、お宅を訪ねた。 ご縁があれば、お目にかかれるはずと。 ピンポン♪。。。。。 「は~い」 「わたくし○○です」 すぐにドアは開けられ、私を向か入れて下さった。 何時間も、積もる話をし数年間の距離が一気に今此の時になった。 かつてクリニックであった場所は、ご自宅とつながりゲストルームに改装。 部屋からは、これからも宜しくとメッセージを受け取った。 大きなリビングボードにさり気無く置かれた家族の写真は、何とも言えず穏やかな空気を醸し出していた。 此れこそが、家族の肖像であり、勲章であるかも知れない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 24, 2012 06:43:03 PM
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