課題図書
最近指導教官に課題を言い渡された。英文の書籍を二冊読んで、二月中にそれぞれをレジュメ10枚ずつにまとめろと!それほどボリュームがある本ではないのだけれど・・・。それにしても簡単に言ってくれるなぁ。僕が最近何かと忙しいの百も承知だろうに。2月中なんて、ちょっと自信ない。まあ、適当にこなそうと思う。全部読んでたら絶対終わらないから、重要な章だけ読んで、まとめます。ちなみに課題書籍は”Liberalism, Community, and Culture”(By Will Kymlicka)と”Thick and Thin: Moral Argument at Home and Abroad”(By Michael Walzer)です。キムリッカの方が断然読みやすいなぁ。。。ちなみに、キムリッカの最も重要な著作”Multicultural Citizenship: A Liberal Theory of Minority Rights”は邦訳されています。(タイトルは、「多文化時代の市民権―マイノリティの権利と自由主義」)政治・法哲学の理論書の割に、非常に読みやすくしかも理論も良質なので、お勧めです。予備知識なしに普通に読めるところがすばらしい。日本語訳も特に問題なかったです。多数派社会におけるマイノリティの権利をどのように正当化しまた彼らの権利を法制度的にどのように認めていくべきか、などに興味を持っておられる方は、是非読んでみてください。キムリッカの英語は明快かつわかりやすいので英語が多少できる方だったら、原著で読むのもいいかも、です。英語の訓練も兼ねて。ちなみにキムリッカは、この分野で最も体系的かつ良質の議論を提示しているとされています。まあ、そうだろうなぁ。ウォルツァーは・・・。一言で言って、難解。何言ってるかよくわからんところが多々あります(笑)ただ、読んでると脳みその皺が増える感じはしないでもないので忍耐力のある方は、ウォルツァーもいいかも、です。彼の主要著作の中で日本語訳されてるものとして「正義の領分―多元性と平等の擁護」があります。決して強くお勧めしませんが、興味のある方は、どうぞ。