神の左手
メスのアブラゼミ今朝は父が庭からアブラゼミを採ってきました。「メスのアブラゼミだ。胴体も付いているぞ。」と誇らしげに見せられました。今日の最高気温は30度。こちらも、また夏に逆戻りです。 and/or ←クリックしていただけると嬉しいです。昨晩はテレビで「神の左手」なる番組を見ました。白内障手術は術後すぐに患者さんに結果が分かります。術者にとってプレッシャーが大きいにもかかわらず、TVスタジオに患者さんを連れてきて結果を披露するとは、凄いことです。小生も15年ほど前まで手術をしていました。車の免許更新のために手術を希望している患者さんの手術では緊張が半端ではなかったことを思い出します。(本当は医療を何と思っているのか?マジックのような見世物ではないのに。非常識ではないか。そういう気もしているのですが、これが一般視聴者の求めていることなら仕方ないのかなとも思う、複雑な心境なのでありました。)そして「白内障手術が4分でできる!」医学の進歩というよりは、起用で手術が上手い眼科医がいるのだということに驚きました。(できばえは、どうなのでしょうね? 見えればいいというものではないのですから。)しかし、こういう番組が放送されと、白内障手術は短時間でできるから簡単な手術だと誤解されることが心配です。本当は熟練を要する難しい手術で合併症も起こり得るのです。入院できる施設があるならば、入院したほうがいいのです(国は医療費削減の観点から入院させない日帰り手術を推奨するでしょうが)。医師皆が「神の左手」を持っているわけではないのです。小生の経験では手術は絵の上手下手に似ているところがあります。下手な人は一生下手でしょうから、手術は止めるでしょう。上手い人は最初から上手い。天才的に上手い人は滅多にいないのです。手術は時間をかけても安全に確実に終えることにこそ良い手術と言えるのではないでしょうか。患者さんもそれを望んでいるように思えるのですが、違うのかな? ←クリックしていただけると嬉しいです。←クチコミblogランキングTREview