宮沢章夫風「侍ジャパン」
今日はワールド・ベースボール・クラシック1次ラウンドの大事な試合、韓国戦があります。勝って欲しいな~ そこで宮沢章夫風に日本とオーストラリアとのWBC強化試合を思い起こしてみました。 日本とオーストラリアとのWBC強化試合のテレビの実況中継で、アナウンサーがしきりに「サムライ・ジャパン」と口にしていたが、あの日本選手のいったい誰と誰が侍なのだろう。全員が侍なのだろうか? もしかしたらイチロー選手あたりは言うかもしれない。「私の父は事業をしていますから、父のために商人ジャパンと言ってくれませんか」 稲葉選手なんかはこう言うかもしれない。「俺の先祖は苗字の通り農民です。農民ジャパンじゃだめかな」 ダルビッシュ選手が言う場合はもっと複雑だろう。「僕にはイラン人の血が入っているから、侍イラン・ジャパンにして欲しいのですが」それで投球に力が入り過ぎたのかもしれない。しかし、もっと他に文句を言う選手がいるかもしれない。「大相撲が好きなので、相撲取りジャパンにしてもらいたいのですが」「芸者ジャパンはおかしいでしょうか」「みんな平等に士農工商ジャパンにしてもらいたい」… こうなると野球チームの愛称だか何だか訳が分からない。もう収拾が付かないのである。最後は原監督が言う。「試合に負けたら私が切腹するのだから、侍ジャパンにしてもらいたい」それでけりが付くのだろう。監督だけに腹を切らせるつもりのない選手の集まりだったなら、それは間違いな侍ジャパンなのである。■青空の方法 朝日文庫本体価格 580円 (税込 609 円) 送料別 ⇔投票して頂けると嬉しいです⇔