遭難を覚悟
◇2019年8月25日(日)◆秋元湖◇12時頃になると風が強くなり、岬の岸までボートは流されてしまいました。カヌーのグループは風に向かって帰路を急いでいました。私たちも戻ろうとしましたが、エレキのスクリューの力では強風に逆らえずボートが少しも前へ進まなくなってしまったのです。雨を伴う強い向かい風になり、水面は高く波立ち、ボートは大きく揺れ・・・以前、転覆した時と同じ状況になっていました。遭難するかも!?蛙太郎にそのことは伝えず、ボートのコントロールを私に交代しました。床に這いつくばって風の抵抗を少なくし、フットコントローラーを手で操作し、風の弱いコースを探しながら、1m進んでは50cm戻るような感じでボートを少しずつ前へ進めたのです。蛙太郎を不安な気持ちにさせないため、好きに釣りをするように言って、ボートを留められないので、根掛かりしたらラインは切るように指示しました。すると蛙太郎は雨に濡れながらも、後の席で釣りを楽しんでいたのです。2時間ほど掛かりましたが、無事に桟橋に到着しました。救助を呼ばずに戻ることができたことは幸運でした。私は、肉体的疲労と精神的疲労で、ぐったりしていたのです。陸地は風もなく、雨もなく、寒くも無し・・・ あの嵐は湖の上だけの、一時的なものだったようでした。(続く)管理釣り場ランキング応援クリックして下さいね!