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タイトルにある「技能伝承」最近よく聞く言葉である。これも2007年問題に関係する次世代の技能低下の予想からくるのであろう。
近年では企業が海外に進出するようになり、日本で有能な技能者がそれに派遣され、日本で有能な技能者が少なくなっているような気がする。また、機械化が進み、熟練技能を必要としないよう、合理化も進み衰退の一途のようであったと思う。 思い出せば、過去の新人の育成は、あまり育成マニュアルなどは存在しなくても、人員も豊富だった事もあり、上司がタイムリーに指導できた。また、新人は上司の作業を見て覚え、且つアレンジして自分で技能を身に付けてきたと思う。 それが今では、合理化による機械化、電子化が進み、人員も少なくでき、品質も人の技量に頼らず出来るので安定するようになって来た。技能はそこそこあれば出来るので、それが何か?どうしてこうなる?などと理論じみた事を勉強しなくても物事が出来てしまう。それが今では大きな問題になってきているのだと思う。理論が分らないので開発力も低下するでしょう。それを分る人材もリストラなどで少なくなったのでしょう。派遣社員の増加もあるでしょう。それに伴い、今の若い世代は指導され、与えられた範囲内は出来るに留まり、応用が利かない傾向にあるようで、時間管理も下手かと思う。 その点MAZDAはこの「技能伝承」について早々と着手していたのか?ちょっと不明ですが、“匠の技”を伝承する教育システム(道場)が存在している。まぁこれは、あのロータリーエンジンは最終の仕上げ(ローター部分、アペックスシール)は、人の手(感触、勘)で行うと言う。それだからその工程はしっかりした教育システムで行わないとならないのだと思う。更に、ここでTOPの称号をもらえば、課長クラスと同等の待遇も得られ、今後の期待も膨らむと言うもの。 他の企業も取組んでいると思うが、よく聞くのは「目で見て分る標準化」、「数値管理」そしてスタッフの教育(指導者の育成)。MAZDAで言う“匠の技”とはちょっと違いがありそうですが、この様な“技”はずっと受け継いで欲しいものだと思う・・・。 でもねぇ・・・最近の若者は現場を嫌う風潮があり、俗に言うホワイトカラー寄りかと思う。現場はいつでも人材不足に悩み、派遣社員に頼るので“技能伝承”は滞る。日本が急成長した時代の様な、現場に活気が蘇る日は来るのかぁ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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