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テーマ:政治について(20061)
カテゴリ:自民党総裁選
自民党森派会長の森前首相は5月11日午前の派閥総会で、9月の自民党総裁選で安倍官房長官と福田康夫元官房長官の2人の候補がいることについて「私は一本化をしようなんて気持ちはない」と述べ、自ら一本化調整に乗り出すことはしない考えを表明した。同派には世論調査で上位を占める安倍官房長官、福田康夫元官房長官の2人の総裁候補がいるが、「派閥主導」との批判を避け、派内の亀裂を最小限に抑える狙いがありそうだ。
森氏はこれまで「2人出たら、みんなが困る。そうなったら、私はクビになる」と言ったことは認めながらも、「一本化したいと言ったことはいっぺんもない」と強調した。派閥主導での調整が批判を浴びかねないことを意識し、「古いのは森派だというイメージを出されるのはたまらない」と語った。 総裁選への対応については「福田氏は去年まで『迷惑なことだ』と言っていたが、今年は言わなくなった。少し変わってきたのかなと思う」と述べ、福田氏に意欲が出てきたとの見方を示した。「私は福田氏だと言ったことはない」としながらも、「(中川秀直)政調会長は安倍氏(を支持)と見られている。だから、少しこちらに傾いておかないといけないと思っている」と語り、福田氏支持をにじませた。 一方、安倍氏支持を公言している同派の山本一太参院議員については「もう少し冷静にしてほしい。今日はレッドカードを出しておく」と述べ、安倍氏支持発言を控えるようクギを刺した。 森氏としては、国民的人気がなお高い首相が派閥の一本化調整を「古い自民党」の象徴と批判する中、派閥主導で一本化を決める印象を与えるのはマイナスとの判断がある。ただ、総会では「複数の人が出て争えば、清和会(森派)のメンバーの間に感情的な溝や傷ができるし、清和会を割りたいと思う周辺の人たちの思うつぼだ」と訴える方向で、当事者による話し合いで結束を維持するよう訴える模様。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.05.12 04:12:00
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