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テーマ:政治について(20043)
カテゴリ:小泉純一郎元首相
ロシアのサンクトペテルブルクで開かれていた第32回主要国首脳会議(サミット)は7月17日午後(日本時間同日夜)、プーチン・ロシア大統領が3日間の討議をまとめた議長総括を発表して閉幕した。議長総括は、北朝鮮の弾道ミサイル発射の再凍結や核兵器・計画の放棄、6カ国協議への早期、無条件での復帰要求を明記。同時に、小泉純一郎首相の提起を受け、北朝鮮に対し「拉致問題の早急な解決を含め、国際社会の人道上の懸念」に対応するよう要求した。加えて、イスラエル軍のレバノン侵攻で緊迫化する中東情勢をめぐり、被害拡大に懸念を表明するとともにイスラエルや、レバノンのイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラなど「過激派組織」の当事者に自制を要請。国連が中心となって政治的、外交的解決を目指すべきだとの立場を明確にした。次回サミットはドイツ北東部のハイリゲンダムで開かれる。その次の2008年には日本で開かれる予定。なお、開催都市は未定。
9月に退陣を控える小泉純一郎首相にとっては今回が最後のサミットであり、日本の首相としてのサミット出席は、中曾根康弘元首相の5回を上回る過去最多の6回だった。サミット期間中は脱線も目立ち、夕食会ではロシア民謡に浮かれて踊り出すと、盟友のブッシュ米大統領から「少しおとなしくした方がいい」と冗談交じりに諭される場面もあった。 一方で「常連」としての余裕からか、首脳会議では議論をリードすることもしばしば。17日には小雨が降る中、警護官の傘を待たずにサミット会場までダッシュし、元気ぶりもアピールした。 国内の関心は「ポスト小泉」へと移りつつあるが、首相は同行記者団に「中東の動きはすさまじい。いい勉強になった」と権力闘争について熱く語るなど、「政局とパフォーマンス好き」は相変わらず健在だった。 また、15日夕(日本時間同日深夜)に行われた議長国・ロシアのプーチン大統領との会談は、小泉首相のサミット・デビューとなった2001年のジェノバ・サミットの際の初会談に始まり、今回で12回目。首相として最後になるであろうプーチン氏との会談で、首相は5年余の「小泉・プーチン時代」の日露関係を総括することになる。 中東訪問、サミット出席で1週間日本を離れていた小泉首相は、18日午後に羽田空港着の政府専用機で帰国する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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