額賀防衛庁長官，出馬断念

2006.08.11

テーマ：政治について(20040)

　自民党津島派の額賀福志郎防衛庁長官は8月11日午後、都内の同派事務所で会長の津島雄二元厚相、青木幹雄参院議員会長と相次いで会談し、来月の自民党総裁選に出馬しない意向を伝えた。出馬を断念したことにより、衆院側（39人）は安倍晋三官房長官支持の明確化を検討する。参院側（35人）は「参院選への影響」（幹部）を理由に自主投票とする方向だが、大半は安倍氏に投票する模様で、安倍氏優位の流れが一段と強まった。

　額賀氏は会談後に記者団に対し「防衛庁長官就任以来、米軍再編問題、自衛隊のイラクからの撤収、北朝鮮のテポドン問題などの対応に集中した。総裁選について十分準備できなかった。（派内には）私が決断すれば支持するというサインもあったが、総合的に判断して見送ることにした」と断念の理由を語った。また、総裁選で誰を支持するかについては言及を避けた。

　また、額賀氏は将来の総裁選への対応に関して、「（派内の）『立ち上がってほしい』という声は大事にしていきたい。研さんを積んで、次のステップにつながるよう努力する」と語った。

　そもそも額賀氏擁立の検討が本格化したのは、福田康夫元官房長官の不出馬が確定した7月21日以降だった。福田氏に代わる安倍氏の対抗馬として第2派閥の津島派に所属する額賀氏の擁立が模索されていた。しかし、衆院の中堅議員を中心に安倍氏支持の動きが広がり、全員から支持が得られない状況となった。

　額賀氏は、前日の津島、青木両氏との会談で、青木氏から「衆院が結束しないのだから参院も推せない。傷が広がらないうちにこの場で決断してはどうか」と説得され、最終的な結論を11日に出すと答えていた。

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最終更新日 2006.08.13 06:50:50
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