柳沢厚労相辞任の予感

2007.02.01

テーマ：政治について(20236)

カテゴリ：政局

　女性を「産む機械」と発言した柳沢伯夫厚労相(71)のことが現在、政局の最大の問題となっている。多くの国民は今回の問題を契機にこの柳沢氏の存在を知ったと思うが、私が始めて柳沢氏を知ったのは、森内閣当時に金融再生委員長を務めていた時で、7年前だった。

　私は初めてこの失言のことを知った瞬間、耳を疑ってしまった。まさかあの温厚そうな柳沢氏がこんなことを言うなんて…。深く失望してしまった。同時に、これは辞任してもらわざるを得ないと思った。

　柳沢氏本人に辞任する意思はない上、柳沢氏を任命した安倍首相も罷免を拒否している。だが野党側はもとより与党からも辞任要求が高まっているという現実を、2人はどう受け止めているのだろう。

　私は、最終的には柳沢氏は辞任するのではないかと予測している。そう思う根拠は、2月4日に愛知県知事選挙が実施されるからだ。ここで自民党が推薦する現職の神田真秋候補が落選すれば、辞任は不可避となるに違いない。同日に実施される北九州市長選挙と合わせて「プレ統一地方選挙」と位置づけられているこの愛知県知事選挙で自民党推薦候補が敗れれば、先の宮崎県知事選挙に続く自民敗北となる。そうなれば、柳沢氏の責任が追及され、最終的に柳沢氏は辞任を決意すると思う訳だ。

　柳沢氏はこれらプレ統一地方選挙に与える影響について「私の発言と選挙は切り離して、選挙民の方々が判断するのを願うのみです」と述べているが、それは無理だろう。もはや後の祭りだ。一度言ってしまったことは取り消せないのだから。有権者にしてみれば「あんなことを言う人の所属する政党が推薦する候補に行政は任せられない」といったところか。

　柳沢氏が辞任すれば、低落傾向にある安倍政権の支持率も、さらに低下するだろう。30％を割り込むのではないか。安倍政権も米国のブッシュ政権並みということか。

果たしてプレ統一地方選挙の結果は…？
そして、柳沢氏の進退は…？
皆さんもぜひ注目を！

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最終更新日 2007.02.04 00:00:00
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